投資の発想法

プロの投資家にはない個人投資家の強みとは?

2021年1月12日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

ひと口に言って、
プロの投資家ってたいへんです。

「他人のお金」を運用し、
それを仕事としていますから、
そのプレッシャーたるや半端なものではありません。

また、プロの投資家は定期的に「決算」をし、
(お金を預けてくれている人に)
「今期はプラスです、昨期はマイナスでした。」という、報告をする必要があります。

 




いっぽう「あなた(個人投資家)」は?

自分のお金を運用していますね。

誰か他人を意識する必要が(そもそも)ありません。
他者と運用成果を競う必要もありません。

なぜなら、
資産運用を行うそもそもの理由が
とてもパーソナルなもので、
それはあなたの人生の『充実』のためですから。



個人投資家が運用を続けるのは
きわめて個人的な「事由」によるため、
そこには『自由!』があるわけです。

べつに「決算」も、
半期、四半期ごとの報告もありません。


『自由』の意味は
自分のお金を育てますから、
自分が納得できるリスクの取り方、自分のペースを優先できるということ。

別に、貯金8割、投資2割でも良いわけです(誰かと運用成績の競争をしているわけではないですから。)


ある時期(8年程度)のみ、
貯金5割、投資5割に変えてもよいわけです。

パーソナルな理由で、
運用8年目で100万円だけ解約しても全然OKですし、
相続で得た1000万円を3年に分けて積み立てても構いません。


プロの投資家だと、
高リターンの実現=高評価につながりますから、
なんと言いますか、「休む」とか「スピードを落とす」ということがなかなか難しいのです。


個人投資家は『自由!』です。

 

 

この自由の意味は、
少しずつ、自分らしく、
自らを投資に慣らすことができる、ということ。

 

先日、ツイッターでこんな呟きを見つけました。

 



プロの投資家だと、
他人の大きなお金を動かしますから、

きちんと理屈付けをして、
こんな方針でこのファンドを運用していきますと「かしこまる」必要があります。

しかし、ペイ活主婦さんは個人投資家ですから、

S&P500のファンドも、
全世界の株式ファンドも
アライアンス・バーンスタインのファンドも、

(最初は)ぜんぶ買い付けて良いと思うのです。

ただし(あくまで)「つみたて」で。
金額ベースも少なめで。


 

個人投資家は「自分の納得感」に従い、
少しずつ「自分の型」を作っていけばよいわけですから、

投資を始めるにしても、
「ステップ1」「ステップ2」「ステップ3」くらいに分けてOKなのです。

 

上記ツイートの例でいえば、

たとえば一例ですが、

・S&P500のファンド 1万円
・全世界の株式ファンド 1万円
・アライアンス・バーンスタインのファンド 1万円

というふうに
当初無理のない「つみたて金額」を決め、
とりあえず10か月なり12ヵ月なりつみたてトライアル』を実践してみる。

(これが「ステップ1」です)


「ステップ1」の中で
3つのファンドの値動きや特性が比較できますから、

それを踏まえて「ステップ2」では、
3つの投資信託から絞り込みたいと思えば絞り込み、

(仮に全世界株式をメインにしたいなぁと思ったら、)
各ファンドのつみたて金額の比率も吟味し、

たとえば毎月5万円に『つみたて金額』を増やしながら、

・S&P500のファンド 1万円
・全世界の株式ファンド 3万円
・アライアンス・バーンスタインのファンド 1万円

というふうに、比率を再設定してもよいわけです。
(これが「ステップ2」です)

※別にひとつのファンドに絞り切ってもOKです。




 

そして「ステップ3」では、
まとまったお金からも(無理のない範囲で)投資を実践していく。

つまり、
走りながら自分の『投資観』をつかんでいけることが、
個人投資家の何よりの強みではないでしょうか。


習い過ぎるとダメですよ。
(習うより、実践して慣れろ、です)

考えすぎるとダメですよ。
完璧を求めすぎてもダメですよ。

わたしが尊敬する投信ブロガーのNightWalkerさん
『桃栗三年、柿八年。ポートフォリオは10年で!』とおっしゃっています。

 

最後の「おまけ」。 

 

徳島の自動販売機(お米)です。

お米もけっこう美味しいですよ(^^)

 

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