『原其初心』 まさに其の初心を原(たず)ぬべし
2021年1月3日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
2021年、わたしは53歳になります。
正直、なりたかった自分と
現在の自分って違うなぁと実感します。
わたしが行きたかった大学は明治大学です。
(実際は米国のコミュニティカレッジ中退。)
わたしがなりたかった職業は図書館司書です。
(実際はファイナンシャルプランナー。)
あなたは、今の自分となりたかった自分のギャップを感じたりしますか?
人はなれなかったモノの数だけ「大人(おとな)」になると云えるのでは・・?
ひと昔前なら、
「本当はワタシ○○になりたかったんだ」という、
一話完結的なドラマが終焉を迎え、
その時もう人は老いて「死」を迎える間際でした。
でも今は?
期待できる『人生時間』が長くなっているため、
〇 なれなかったモノ「三つ」
〇 なれたモノ「二つ」
そのあとまた、
〇 なれなかったモノ「一つ」みたいな、
連続ドラマ的人生が可能になっています。
ですから、
今の時点でなりたかった自分になれていなくても、
それはまったくフツーで焦る必要もなく、
明日からのあなたの身の振りようで、
また全然違う「展開」が待ち受けていたりするわけです。
『連続ドラマ的』に進む現象はなにも「自分」だけではなく、
仕事も
もしかすると家族も
自分の趣味も、
もう何度も「変遷」する可能性を秘めています。
今、この本を読み始めているのですが、
なんだか再生速度『×2.5倍』のような変化が待ち受けていそう。
地球上の主要産業が一つ残らず、まったく新しい姿に生まれ変わろうとしている。
待ち構える変化が大きいとは?
あなたが選ぶ、選ぶを繰り返す中で、
『思ってもみなかった場所』にたどり着ける可能性が増すということです。
ワタシ=「転がる石」と割り切れば、
どこにたどり着くか分からない=リスクではなく、立派な「面白味」と解釈できませんか?
自分は変わるかもしれないと
「含み」を持って生活したほうが、
「変わるはずないよ」とごちるよりもよほど健康的です。
長年付き合ってきた「自分」を変えるのは難しいんじゃない?」
えっ、ホントにそうですか?
あなたが普段思っている
「自分らしさ」って、いったいどれくらい確かなものなのでしょう?
自分らしさとは、
あなたがほんらい持っている「キャラクター」です。
でも、です。
「自分らしさ」って、
強固に存在するようで、実はそんなに無いのかもしれません。
たとえば、です。
大学時代の友人の渡辺さんがイメージする「あなた」はぜんぜん違います。
もちろん、父親から見たあなたも、
SNS上でのあなたも、
攻殻機動隊マニア仲間内での「あなたの印象」も、それぞれまったく異なります。
言い方を変えれば、
それぞれの状況に応じて、必要とされる・求められている「自分」を、無意識に演じているだけではないか?
わたしがそういう思いを抱くきっかけになったのがこの本です。
本書の中で平野さんは、
「自分自身」なんてホントは「空っぽだ」と言います。
結局のところ、人は環境の生き物であり、
環境が変わったら変わったで、
今まで自分が思いもしなかった「意外な自分」が、
ぽっかり浮かび上がってくるのだと。
世の中の変化が加速する予感でいっぱいです。
それは裏を返せば、
「あなた自身」がいっぱい変われる予兆でもあるわけです。←少しワクワクしてきませんか?
今年はぜひ、
【原其初心】げんきしょしん と唱えてみましょう。
この「初心」とは、
あなたが日頃思っている「初心」ではないかもしれません。
まだ、私たちが気付いてもいない『初心』を、
たずねる旅に出てみましょう。
Bon voyage!
カテゴリ:100年ライフプラン