100年ライフプラン

立つ鳥、ポートフォリオを遺すべし

2020年12月28日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

始まりがあれば、必ず終わりがあります。
人の一生もそうです。

あなたがあの世に逝ったあとに
「あー、あの人は○○な人だったね」と、
回顧してくれるコトそのものが、

まさにあなたが残せるものです。

それからもうひとつ。
金融資産も残ります。


世間では
金額ベースでいくら遺したというのが話題になりますが、

より重要なことは
どんな型(かた)で遺したか」ではないでしょうか。

※まあ無理に遺す必要もないわけで・・。
結果として「遺った」くらいの感覚がベストでは。


仮に70歳時点で
4,000万円のポートフォリオがあって、
それを引き出しながら運用を続けて、

もし、あなたが90歳で死んでしまえば、
その【ポートフォリオ】はどうなるのでしょう?

答え)
そのまま、次世代に引き継がれます。


そう考えると、
結果として遺るあなたの資産とそのカタチは、
何かしらの『メッセージ』になり得るのかもしれません。

(人の寿命には限りはありますが、
資産の寿命はもっと長いわけです。)


あなたのお子さん、お孫さん、
姪っ子さん、甥っ子さんは
あなたが亡くなったあと、
あなたの『財産目録』を見ています。

 

 

「これなーに?
先進国・株式ファンド?」

「ばーばが持っていた
新興国債券は何のために持ってたの?」
みたいな会話が交わされるかもしれません。



個々の株式や、不動産や、金(ゴールド)や、
ユーロ建て預金や、有元利夫のリトグラフに至るまで、

遺された資産の中身とそのカタチには
「あなたらしさ」が少なからず反映されているはず。


ちょっと、
お子さんやお孫さんや姪っ子さんの立場になってみてください。

アドバイザーとしての経験上申し上げますが、

実は多くの人が
『相続』という行為を通じて
はじめて資産運用を意識する、という側面があります。



資産を受け継ぐ側から見れば、
それが予期せぬプレゼントとなるのか、
心の重荷になってしまうのか、
こればかりは分かりませんが、

ポイントは
あなたの資産配分(ポートフォリオ)が
「何かを考えさせる『きっかけ』になるかもしれない」ということ。

 

遺す資産のカタチそのものが、
あなたがお金を通じて
どんな『世界観』を持っていたかを如実に示しているのです。

(まあもちろん、
みずほ銀行の預金と、
東京都練馬区の土地・建物のみでもいいのですが・・)


「えぇぇ・・
どうしてじーじは、
こんな資産の配分にして
なぜこの金融商品を持っていたんだろう?」と、

20分くらいは考え込ませたいじゃないですか!

もしかすると
最大の相続資産は、

「何かを感じさせる」
「何かを学ばせることそのもの」かもしれません・・。

 

最後の「おまけ」。


なんだか川柳みたいですが、
わたしの父は来週これをするのだそう・・。

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