お金の摩訶不思議

資産を所有する × 資産を利用する 〇

2020年12月19日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

根源的なつぶやきでスミマセン。

でも(そもそも)
お金って、
所有するものなのでしょうか?



カンさん。何言っているの!

「所有」ができるから、
お金の「価値」があるんでしょ。
法律でもきちんと明記されているわよ。

私的財産権って!


だいたいカンさんも
ネット証券で投資信託とか持っているんでしょ。

あれ、あなたの名義で
ちゃんと保有口数が明記されてるじゃない! ←この声の主は誰?

「あっ、はい。」

でも、でも、です。


最近思うのですが、
お金のことで悩んだり迷ったりしてしまうのは、

私たちの、
お金を「所有している」という意識が強すぎるから。
ではないでしょうか?

 



 

『資産を持っている!』

こう意識すると、
徐々に執着心が芽生えます。

お金が特別なモノとなり、所有欲が高まって
物理的ではないですが、
心の中のスペースの「主要な位置」を占めてしまったりもするわけです。


こうなると、今度は
それ(お金)を失うことが不安になってきます。

 

本当は自由になりたくて「資産」を持とうとしているのに、
「資産」を持つことで逆に不自由になる・・?


資産を『所有している!』

を意識しすぎると、
それをうまく「管理」しないと!
というプレッシャーも付随します。

他者とその量(金額)を比べたり、
より多くのお金を持つことの『理由』を
ひたすら追い求めてしまったりしがちです。

いわく、
・公的年金は破綻するから
・必ずインフレーションが起こるから

(ちなみに2020年11月の消費者物価指数はマイナス0.9%でした)

・自分の仕事が維持できない可能性があるから
・80歳くらいになったら介護(or 痴呆)状態になり、莫大な費用がかかるから

だから、
だから、

「もっと資産を所有しておかないと!」

 



お金を増やしたい『動機づけ』が、
あれやこれや、あなたが今後やりたいことを実現するためではなく、

様々なネガティブな予見に押されてなし崩し的に・・
というのは、ちょっと寂しいと思いませんか?


お金を増やすのが悪いという意味ではないのですよ。

でもあんまり「所有」を強調しすぎると
体によくないと思うのです。

資産を所有する×
資産を利用する〇

利用する?


ハイ。

今は、銀行の口座も
証券口座も「オンライン上」で管理していますね。

 

個人的には
あれって
DropboxやGoogle ドライブを利用している感覚に近いと思うのです。

つまり、
クラウド上にデータ(資産)を預けている感覚です。



 

 

 

「それ」を必要なときに、必要なだけ、利用する。

もちろん、
ストレージ(容量)が大きくなる時期もあれば、
減る時期もあります。

※このストレージとはまさに「資産の規模」のこと。



資産を所有する、というより、
資産を利用する、という考えを持てば、

 

そもそも、
資産の規模を増やそうとする「根源的な理由」が見えてくるはず。



その目的は?

これから先、
使うデータ量(お金の量)が増えていく場合に備え、
十分な容量(十分な資産規模)を確保しておくためです。


Google ドライブのデータもそうですよね。

Google ドライブ上に、
膨大なエクセルシートや
画像やプライベートの写真をただ格納するだけでは
意味がありません。

それを利用することではじめて
貯めておくことの意味が生じるのです。

あくまで使う(用いる)ことが目的!

 



 

そして、クラウドそのものにも『期限』があります。

それはあなたが亡くなるまでの期間限定。


あなたはあくまで、
あなたの資産をクラウド上で預かってもらい、
それを鋭意増やす努力をしながら、

人生時間をかけ
それを「利用」していくわけです。


お金とは運ばれるものであり、
その中で用いる(利用する)ものです。

そのために「運」「用」は存在するのです。

 

最後の「おまけ」。 

 

たまにお客様から「カンさん。肌がつるつるですね」と言われます。

正直、秘訣とかはぜんぜん分からないのですが、もしかするとよく食べる「キムチ」と「納豆」が良いのかもしれません。

また冬の肌荒れ対策は・・わたしは(断然)ニベアです!

カテゴリ:お金の摩訶不思議

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