投資家の感情リスク

If You Can ~もしも貴方にできるなら、こんな運用法があります~

2020年12月12日


こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

以下の書籍(英語)は、
1980年代から1990年代に生まれた
「ミレニアル世代」を想定して書かれたものです。

作者は、
投資関連の本をいくつも出されている
ウィリアム・バーンスタインという人。

 



タイトルは、
If You Can: How Millennials Can Get Rich Slowly
(ウィリアム・バーンスタイン 著)

もしも、貴方にできるなら。
<ミレニアム世代がゆっくりお金持ちになる方法・・>


本書の中で推奨されている投資手法は
きわめてシンプルであり、
バーンスタイン氏自身、
7歳の子どもにも理解できる『投資戦略』であると述べています。

(こういうのって↑大切ですね)


その内容とは?

⇒ 25歳になったら、
毎月の給料の15%を、
次の3つのファンドに均等に積み立て投資しなさい。

・U.S. total stock market index fund
(米国株式インデックスファンド)
・international total stock market index fund
(先進国株式インデックスファンド)
・U.S. total bond market index fund
(米国債券インデックスファンド)

そして、
1年に1度「リ・バランス」しなさい。
それを65歳になるまで続けるのです。

 

えっ、これでおしまい?

はい・・。

(※ 個人的には先進国債券インデックスファンドも
入れてよいと思いますが・・)


ともかく、
ミレニアル世代は(その両親の世代と違い)
「年金制度」があてにならない。

したがって、自分で
貯蓄 ⇒ 投資という『生活習慣』を身に付けないと、
老後は悲惨なことになると氏は訴えています。

 



ところで、
給料の15%を3つのファンドに投資し続けることは
どのくらい難しいことなのでしょうか?

「とてもじゃない。絶対デキないよ!」
というレベルではないはず・・。


「このシンプルなレシピを実践できたら、
あなたは大方のプロの投資家を打ち負かすことができる。」と、

氏は述べていますが、
この『投資手法』のどこが難しいと思いますか?

(ズバリ) 淡白すぎるのです。

 



バーンスタイン氏は本の中で
こう述べています。

 

給料の15%を3つのファンドに投資し続けることは、
食事をほとほどにして、運動を行って、
スリムな体を維持しましょう、ということと同じ。

人はフルーツや野菜を食べるより
ピザを食べることが好きなので太ってしまうのです。

月曜日の夜はジムに行くより、
フットボールの試合を見たくなるものですし・・。


なるほど・・。

 



ただ、あえて上記のふたつの行為の
違いを挙げてみると、

つみたて投資は自動化出来ますが、
ダイエットは完全には自動化できません・・。

(実は、バーンスタイン氏自身、
ダイエットはうまくいっていないが、
投資のほうはうまく実践できていると告白しているのです)


また、氏は、

「もしあなたが
幸せな老後を確保したいのなら、
越えなければならないハードルが5つある」
と云います。

わたしが「なるほど・・」と思ったのが『ハードル3』。

ハードル3とは?
~金融の基本と、マーケットの歴史を学ぼう~ です。


ちょっと飛行機にたとえてみましょう。

基本を学ぶとは?「航空学」について知ること。

歴史を学ぶとは?
「過去に起こった航空機事故」を知ることです。

わたしは、
歴史に学ぶことがより重要だと思います。


かつてのわたしもそうでしたが、
投資の初心者は
マーケットのアップダウンに遭遇すると、
戸惑い、自分を見失ってしまいがちです。

 

しかし実は、

これから起こるであろう、
マーケットの急落、予期せぬ大きな変動は、

【何ひとつ新しいことはなく、
かつて起こったことの繰り返し】なのです。



大事なことなので、もう一度云いますよ。

これから起こるであろう、
マーケットの急落、予期せぬ大きな変動は、
【かつて起こったことの繰り返し】なのです。

 



この認識はたいへん重要です。

このような『大局観』を
持ち続けられるかどうかが、
あなたが投資を長く続けられるか否かの試金石となるのです。


正直、私たちのDNAは
長期的な現象に順応していくよう、設計されていません。

私たちのDNAは
今、そこにある変化に対応するよう、
最適化されているのです。


今、そこにある変化に反応出来なければ、
種として滅んでしまいますからね。

つまり・・、
私たちは生き物として本能的に
『短期の波』で生きているのです。

それを覆して、
『長期の投資』を行うというのは、
かなり高等な、洗練された作業と云えるのでは?

 




先ほど申し上げた、

マーケットの急落、予期せぬ大きな変動は、
【何ひとつ新しいことはなく、
かつて起こったことの繰り返し】を、

バーンスタイン氏は『映画』にたとえています。

この映画、
前にも観たことがあるな・・。
どんな結末になるかはだいたい分かるよ。


なるほど・・。

こういう感覚で、
マーケットの気まぐれと
細く・長く付き合い続けることが肝要なのですね。

淡泊なことを、長期に渡って続けること。
(簡単そうで実はやりがいがあることなのです)

 

お知らせ)

当クリニックは『完全オンライン診療』です。
(全国どちらにお住まいでもご利用いただけます)

本年最後の「個別カウンセリング」は12月27日(
 ~今年のお悩みは今年のうちに!~


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