つみたて投資

今まで生きてきた時間よりも長い「つみたて期間」がある人、手を挙げてみて!

2020年12月9日


こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

まずは以下『格言』からどうぞ。

 

貯金は、あなたのお金を手元に置いておくこと。
投資は、あなたのお金を旅に出してあげること。


お金を「旅」に出すなんて、
なかなか浪漫的な言い方かもしれません。

旅に出すとは、
文字通り地理的に「離す」ということであり、

また時間的にも
2泊3日で「ハイ、おかえりなさい!」というような世界ではありません。


旅行ではなく『旅』と云っている点がミソで、
どのくらいの時間スパンが
お金を『旅』に出すことだとあなたは思いますか?

半年、1年?

それとも数年単位?


お金の所有者であるあなたが、
どっしり腰を落ち着けて、

自分のお金を信頼し、
じっと見守ってあげるそんな姿を想像すれば、
少なくとも「5年」は待ってあげないと・・。

いや「10年」か。

それくらいの月日でないと、
目に見えてお金の『成長』は実感しにくいのではないでしょうか?

 



まさにお金の所有者であるあなたに、
オトナの度量』が求められるわけです。

ところで、大正時代、日本郵船で
神戸からフランスのマルセイユまで60日はゆうにかかったそうですが、

つみたて投資など、
この長い『船旅』のイメージに近いかもしれません。


変化が激しい21世紀ではたとえ「5年」でも、
ずいぶん前の話になり得ます。

それが10年、いや20年も
お金を『旅』に出すなんて・・
という想像を絶する世界が「つみたてNISA」だったりします。


ただし、
最初から20年を頭の隅に思い浮かべ過ぎると、
時間の茫洋さにあなたが根負けしてしまうので、

―まあ本物の『旅』なら、
パスポートから航空券からいろいろ準備が必要ですが、

つみたて投資のという名の『旅』は、
まずは出発してしまって、
あとから軌道修正すればよいので、―

気持ち的には
2、3年の『旅』に出すくらいでちょうどよいのでは?

 

貯金は、あなたのお金を手元に置いておくこと。
投資は、あなたのお金を旅に出してあげること。


まさに(投資においては)
お金がどれだけ成長できるかは、
あなたの『行動』にかかっているわけです。 

 

途中で自分のお金のことが心配になって、「大丈夫?あんまり遠くに行きすぎないようにしなさいよ」とか、スカイプで「もう年末には一度帰ってきなさい!」なんて言うことは、果たしてお金のためになるのかを熟考してみるべきでしょう。


そして、
あなたと投資の(理想形は)
ズバリ相互作用にあります。

 

できるだけ長く『旅』に出して
お金の成長を期待するあなたですが、

同時にその膨大な時間の中で、
あなた自身も「成長」ができるわけです。


そうですよね?)

 



理想の邂逅とは、

あなた「おぉ、お金。なんと大きくなって戻ってきたね!」
お金「そういうご主人も、長く見ぬ間にたいそう立派になられて・・」

みたいな相互作用にあると思いませんか?


そういえば
先週のカウンセリングの「ひとコマ」から・・。
鈴木さん(仮名)30歳。



わたし

「鈴木さん、ほら、65歳までの35年間、つみたてが可能です。
よく考えてみると、
鈴木さんが今まで生きてきた時間よりも長い「つみたて期間」がありますよ。」


鈴木さん「えっ、ホントですね!」

鈴木さんも驚いておられましたが、
実は画面越しにもっと驚いていたのは、他ならぬ私です。

今まで生きてきた時間よりも長い「つみたて期間」がある人、
こっそり手を挙げてみましょう。

あなたは
わたしが持っていない「大きな資産」をその手に持っています。
それは『時間』という名の資産です。




最後の「おまけ」。


先週、上京した際に
アーティゾン美術館で
マティスの《青い胴着の女》を観ました。

わたしの中では世界でいちばんお洒落な絵。
この、シンプルで大胆な色の配置は、
あと100年したらもっと大々的に評価されるはずだと勝手に思っています(^^)

 


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