お金の摩訶不思議

20代のうちから「今使うお金」と「将来使うお金」の振り分けのクセを付けておきましょう

2020年11月14日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

なんとか学業を終え、めでたく社会人となり、
自身の給料の範囲内で慎ましく生活をすれば、
自分で好きに使える「お金」が出来てきます。

嬉しいですよね?

たとえばあなたが24歳か25歳で
好きに使える2万円とか3万円のお金が出来れば、
その範囲内においては何を買ってもよいわけです!
(ワクワクします)


あなたがモノやサービスを消費することは健全であり、かつ楽しいことですが、
人生という名のマラソンで、
『給水所』のたびに水を飲み干してもよいのでしょうか?







ゲームをする、洋服を買う、
同じ学校の同級生同士で集まって旅行に行く、
友人と美味しいモノを食べる、
好きなサブスクを契約する、

いろいろ楽しいです(^^)

来月もちゃんと仕事をすれば
また給料が入ってきますから、
『自由にできるお金は使っておこう!』

フム、その楽観は見上げたモノですが、
でも大きなくしゃみを100回くらいしている間に
あなたはいつの間にか30代に・・。


それも34、35歳くらいになれば、

モノやサービスの消費に対して、
20代と同じようには、
喜んだり・はしゃいだりということはなくなっているかもしれません。

 

それが「年を重ねる」ということ?)


こと『お金』に関して
ひとりの人生の中でもっとも難しいのは、

「今使うお金」と
「将来使うお金」の【振り分け作業】でしょう。

 

ココで多くの人が躓くわけで・・。


頭の隅では、
好きに使える月3万円とか4万円のお金のうち、
1万円でも残して、

貯金するとか(もしかすると、)
資産運用的な用途に回しておいたほうが、
『将来自分の助けになるんじゃないか』とうすうす感じているはずなのです。

ところが若い頃というのは

30年後の2000万円よりも、
今楽しめる2万円のほうを(より)大事に感じてしまうもの。


「えっ、今楽しいのに、
どうして先のことばっか考えて我慢しないといけないの!?」と開き直りのアッカンベーを出したりするわけです。






「時間」とは誰にも平等に過ぎていくものです。

今は信じられないかもしれませんが、
若かったあなたもやがては50代、それも後半を迎え、

人生における
138回目くらいの給水所が近づくと、

「ああ、あのとき(20、30代)
少しでも資産運用にお金を回しておけば良かったな」と、
めまいのような後悔の念を抱いたりします。


誤解を恐れずに言いましょう!

若いうちは
自由に使えるお金が「少ない」・・。
これは理に適っていると思います。

なぜなら、
若いうちはまだ、
お金の使い方が洗練されていないためです。


エネルギーに溢れている代わり、
お金の使い方は画一的になってしまいがち・・。


同じ3万円でも、
53歳になったほうが、
どんなことにお金が使えるかという『間口』は広くなり、
使い方のレパートリーは増えているはず・・。


「貯金」とか「資産運用」というと、
お金を使わず我慢するという印象が
あるかもしれませんが、

「貯金する」「運用する」という行為は、
単にお金を使うことの『繰り延べ作業』に過ぎません。



大事なことなので、もう一度言いますね。

「貯金」とか「運用」は
お金を使うまでの『壮大なる繰り延べ』なのです。

※ いつか必ずお金は使うのです。



何度も繰り延べしてきた
わずか月1万円の「つみたて投資」が、
300万円とか400万円に育ったとき、

つまりは、あなたが40代とか50代になったとき、

そのお金と対峙して、
お金の可能性を高めるような
「有意義な使い方」が出来れば、
それはけっこうエキサイティングなことかもしれませんよ。

 

賢いお金の使い方は、
「年齢」「お金の量」の絶妙なバランスの上に立っています。

 

 

 

あのー、誤解がないよう申し上げますが、
わたしはなにも
「今の楽しみを放棄しましょう」と言っているわけではありません。

3万円残るお金のうち2万円は楽しく使って、
1万円だけ「将来使うお金」に回しておく。


それを長い時間に渡って
株式などの資産に転換させて
タイムカプセルに入れておくことを『長期投資』と云い、
それって生活上の単なる習慣なのです。

あなたが持っている最大の資産「時間」を意識しながら、
「今使うお金」と「将来使うお金」を振り分け、

時間の洗礼を受けたそのお金を、
さて32年後
「どのように使おうか・・?」

フム。それを妄想する時間はたっぷりありそうです(笑)

 

最後の「おまけ」。


徳島の地酒、いくつか試してみましたが、
『芳水(ほうすい)』がいちばん美味しい。

口に含むとほのかに酸味があって、キリっと辛口です。
そういえば、
日本酒の良さを知ったのも40歳過ぎてからでした(^^)

 

カテゴリ:お金の摩訶不思議

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