つみたて投資

子供さんの為のつみたて投資はゼロ歳から100歳まで?

2020年10月23日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

先日のブログで
『教育資金』はつみたて定期とつみたて投資のハイブリッドで。

とお話ししました。

教育資金の準備が難しいのは、
それが必要になる「時期」が概ね決まっているためです。

<一例>

今年4歳の息子さん ・・ 15歳時(私立高校?)18歳時(大学)
今年7歳の娘さん  ・・ 15歳時(私立高校?)18歳時(大学)


上のように記してみると、
思ったより「時間の利益が乏しい」ことが分かりますね。


したがって教育資金は
「貯蓄」と「投資」のハイブリッドで準備したほうがいいですし、

また、つみたて投資にはめ込む投資信託も、
株式ファンドオンリーより
『バランスファンド』のほうが良いとわたしは思います。

つまり、教育資金のための投資は、
老後の生活費のための投資に比べて
「時間が短いため」「保守的に」!ということ・・。


では子供さんの為の「つみたて」投資は
教育資金のためだけなのでしょうか?

「そんなことはないですね。」


実は教育資金の準備ではない、
お子さんのための「二つ目」のつみたて投資があります!

それは・・?
息の長い生涯投資の『入り口』作りのこと。

 



この4、5年、
とても頼もしく思うのは、

子供さんの資産運用について
「どうすればよいですか?」と
ダイレクトに質問してくださる相談者さまが増えたことです。

 

まさに自身が資産運用を知って、
それを(親として)子供にも伝えたいという気持ちで溢れているのです。

(これって素晴らしいこと!)

私見ですが、
わたしは相続時に
たくさんのお金をお子さんに残すのは賛成ではありません。

 

「魚を与えるのではなく、
魚の釣り方を教えてあげる。」


そのほうがベターだと思いませんか?


そういう意味では、
子供さんがまだ小さいうちから、

 

資産運用に慣れ親しむ『レール』
(親として)懸命に敷いてあげるほうが、
相続時にたくさんのお金を遺すよりよっぽど『意味』があると思います。



<一例>

今年7歳の娘さん ・・
子どもの頃から「つみたて投資」
・・成人後も「つみたて投資」継続

・・・・40歳、50歳になっても「つみたて投資」継続・・

(もちろん、息子さんも同様。)

子供さんが成人したあと、
社会人になっても
「自分の意思で資産運用を続けてくれ!」という願いを込められるわけです。

 

ある程度まとまったお金がある人は
「ジュニアNISA」を利用して、
お子さんのための「息の長い運用の入り口」を作ってあげることもアリでしょう。

ただ、現行制度では
ジュニアNISA」は成人後、
「一般NISA」(24年以降は「新NISA」)に紐づけられるため、

成人後もずっと「非課税期間5年」に縛られてしまいます。

 

 

わたしはフツーの口座のほうが「生涯投資」しやすいと考えます。

今、SBI証券でも楽天証券でもマネックス証券でも、

未成年口座(特定口座)」を開いて、
お子さんの名義で「つみたて投資」を始めることは難なく出来ます。

 


 

成人を迎えたあとは、
お子さん宛てに
新たなログインID、パスワードが発行されますから、
文字通りご本人の意思で運用を続けることも可能です。

今年7歳の娘さん ・・

未成年口座で「つみたて投資」
・・成人後も「つみたて投資」
・・65歳になっても「つみたて投資」

するとナント58年間、つみたて継続!も(実に)可能なのです。


仮に来年(2021年)オギャーと生まれる赤ちゃんが、
2021年から『つみたて投資』を始めれば、

2101年に日本経済新聞があるかどうかは知りませんが、
日経新聞の中で、

『つみたて投資歴80年のベテラン投資家
橋本友美さんは生まれた時から投信積立!』


みたいな見出しで記事になるかもしれませんよ(^^)


教育資金の準備ではない、
お子様のための生涯投資では、
(バランスファンドではなく、)
『全世界株式インデックスファンド』が道具としてふさわしいでしょう。

なぜなら、これほど「時間の利益」を受けられる資産運用は他にないためです。


最後に、日本のネット証券をインフラとして利用すれば、

【ゼロ歳】未成年口座 ⇒ つみたて投資 ⇒ 資産形成 ⇒ リタイアメント ⇒ 投信取り崩しサービス ⇒【100歳】みたいな「生涯投資プロセス」が今後は珍しくなくなるのです。


〇 こんな記事も書いています。
ゼロ歳から69年間つみたて投資を続けた田中リカさん、その結果は・・?




 

カテゴリ:つみたて投資

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