世界投資的紀行

インド国内で、投資信託?(Kotak Balanced Advantage Fundに学ぶ)

2020年10月20日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

まずは、以下動画をチラッと覗いてみてください。



 

投資信託の宣伝動画、ですね?

どこの国のものだか分かりますか?
(やたらと英語も混じっていますが・・)

答え)インドです。


わたしの拙い外国経験から云っても、
インド人は中国人と並んでお金が大好きです。

『お金を増やすことが好き』といってもいいでしょう。


かつてない経済成長を謳歌する中で、
インドでも少しずつ「中間層」が育っています。

クレジットカードを持ち、クルマを買って、
海外旅行にも行こうよと思える「小金持ち」が、
投資信託に興味を持つのも自然な成り行きでしょう。


事実、資産運用業はインドでは成長産業のひとつなのです。





画像元:三井住友DSアセットマネジメント
第二十二回:インドにおける投資信託事情


この分野が長期的にも有望と言える理由は、
人口動態の優位性』でしょう。

インド人口の50%は25歳未満であり、
これから生産年齢人口がどんどん増えていくわけで。

これは長い目でに見て、
今後資産運用にいそしむ人が増えることを示唆しています。



 

さて、上記動画はヒンディー語ですが、
冒頭、オートマティック(自動化)という言葉が何度も出てきます。
これこそ↑「バランスファンド」の特徴なのです。

またお仕事、家庭のことで忙しいのはどこの国も一緒ですね。

またKotak Balanced Advantage Fundの動画では、
リバランス、ポートフォリオという言葉も出てきます。


当ファンドの運用会社は「Kotak Asset Management」と云いますが、

当該ファンド、
Kotak バランスド アドバンテージ ファンド」の詳細ページを見ると、

「ファンドマネージャー」として
Mr. Harish Krishnanと記されており、

ここをクリックすれば、
なんと、
ファンドマネージャーの顔写真と簡単な経歴が出てきます。






画像元:Kotak Asset Management

日本の投信の情報開示、負けていますよ・・・。


さて、当該ファンドはバランスファンドであり、
「株式」と「債券」の組み合わせですが、

動画内ではその「アセットアロケーション」を、
景気動向によって(ファンドが)機動的に変更してくれると謳っています。

当ファンドは、いわゆる「タクティカル・アセット・アロケーション」(TAA)の手法を用いたバランスファンドなのです。

ですので、『売買回転率』は・・けっこう高めです。

 



画像元:Kotak Asset Management


この↑売買回転率(Portfolio turnover ratio)が100%になると、
ポートフォリオの組み入れ銘柄を
毎年丸ごと入れ替えるくらいの売買を行っていることを意味します。


また、年間の総経費率(Expense Ratio)は
Direct(直販?)の場合、0.7%と
そう高くはないのですが、

Regular(販社、アドバイザー経由?)になると、
とたんに 2.06%に跳ね上がります。これって高すぎ・・。


もちろん、上記は「アクティブファンド」です。

世界中で投資信託はベストセラーになっていますが、
依然として圧倒的に「アクティブファンド」が優勢なのです。


インドでインデックスファンドが人気を博すには10年~15年の月日がかかるでしょう。

なぜなら、インデックス運用は
アクティブ運用が栄えた結果、
見つけてもらえる投資手法であるためです・・。


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