インデックス投資全般

インデックス投資は決して安全ではありません(暴落は忘れた頃にやって来る?)

2020年10月18日


こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

この稿では「安全」の定義を、
「金融商品の価格変動が極めて小さい。」とします。

上記の意味合いでいえば、
インデックスファンドを用いた運用は、
決して『安全』ではありません。

〇 特に株式インデックスファンドでは
価格変動は十分に大きい。

〇 インデックス投資の「リスク」は小さくありません。
〇 インデックス投資は「負けにくい」ということもありません。


インデックス投資に対して安易に
「大丈夫そうだ」というイメージを抱いている人は、
ぜひkenzさんの記事

インデックス投資は決してリスクが少ない投資法ではない、だからこそ重要なこと】を読み返して欲しいと思います。

ズバリ、
「インデックス投資の注意点とは?」

市場全体のリスクを一身に背負うということです。



わたしはkenzさんの
以下の文章が好きです。

ただ、インデックス投資は、
市場そのものの変動をもろにうけます。

言わば日本海の荒波が押し寄せる海岸で、
ふんどし一枚で腰に手を当てたまま立っているようなものです。


はい、ホントにそうなのです・・。

市場そのもののリスクを背負うことは、
(市場が上昇するとき)
市場そのもののリターンを隈なく獲得できることと、まさに『対の関係』です。

わたしの心に去来するのは、
2008年の秋のこと・・。

 




わたしが保有していた新興国株式ETFの、
傾斜40度の坂道を転がり落ちるような『下落』のさまを、今でも時々思い出します。

ほんとうに、
心臓の鼓動が早くなっていくのを感じていました。

(暴落の経験がある人は分かると思いますが、)

 

まさに市場が落ちる分だけ、
インデックス・ファンドの価値も下がってしまうのです。



万一、2008年の『金融危機レベル』の大波がやってくるなら、
『株式インデックスファンド』は
マイナス50%

すなわち半分くらいの価値に
なってしまうことでしょう。

最大瞬間風速的には、
「マイナス60%」程度になる可能性も・・。

この事実は、
常に頭の隅に留めておくべきでしょう。



たとえば、
「イ・ファンドがマイナス50%になったとしても、
その後マーケットが急騰し、同程度のプラスのリターンが実現すれば、またもとに戻るじゃない。」

と軽々しく言う人がおられますが、ここも『要注意』です。

100万円 ⇒ 50万円というふうに
成績がマイナス50%になり、
そこから、プラス50%のリターンが生じても(残念ながら)元には戻りません。

えっ?

 

50万円 ⇒ 100万円に戻るためには、
プラス100%のリターンが必要になるのです。

そうですよね?)

 



 

さて、話をもとに戻しましょう。

市場が落ちる分だけ、
インデックス・ファンドの価値も下がってしまうため、
人は暴落を恐れそれを避けたいと願います。

いわく、大きく下げ始めたら、
いったん売却して市場の外に出ておく・・。



いいえ、NO、ですよ。
それでは『敗者の行動』になってしまいます。

タイミングよく売却して、
市場の外に出てしまえば、

(リスク資産はなくなりますから)
それ以上「損失」を蒙ることはありません。


しかし、時を経て、
マーケットが底を付けたか否かの微妙な時期になったときに、

「いつ」「どのように」
市場に再参入するかであなたは頭を悩ますことになるのです。


こういう言い方が正しいかどうかは分かりませんが、
いったん市場の外に出るとは、
いったん投資と『別れる』ということ。

いったん別れた相手と、
また都合よく良いタイミングで出会えるものでしょうか?
(相手=市場もあなたのことを好いたままなのでしょうか?)


2008年の金融危機時も、
あとになって振り返れば、
2009年3月末が底だったと認識できますが、

たった今、
2009年の3月に私たちが放り込まれれば、

当時の「真っ暗な雰囲気」の中、
果たして冷静さを持って適切な判断ができるでしょうか?
(もっともっと「下落相場」が続くのではないかと怯えてしまう可能性が「大」なのでは。)


嵐の中、市場にタイミングよく再参入するのは
至難の技なのです。

 



私たちの目の前には
大きな『課題』があります。

それは、
「市場リスク」を一身に負うインデックス投資は、
決して安全ではないと自覚し、

そのもっとも虚弱な局面において、

1.売らずにやり過ごせるか。
2.つみたてを続けられるか。
3.(ふだん通り)リ・バランスができるか。

という『課題』です。


3.についてはバランスファンドを選べば
金融機関に外注が出来ますが、

1.と2.については、
理屈ではない、
どっしりと腰を落ち着ける胆力が試されます。


暴落は忘れた頃にやってきます。

インデックス投資のキモは、
大きく下がったときに
売らずにつみたてが続けられるかどうかにかかっているのです。

 

お知らせ)

当クリニックでは「個別カウンセリング(オンライン)」を通じて、
個々のインデックス・ファンドの良し・悪しの見分け方、

また投資信託の乗り換えの方法、
税制優遇口座と合わせた資金の投入方法等についてアドバイスさせていただきます。

 


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