『教育資金』はつみたて定期とつみたて投資のハイブリッドで準備する
2020年9月22日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
「ワタシってけっこう真面目」と思う人、
ちょっと右手を挙げてみてください!
お金の増やし方を分けたほうが心地よいと感じますか?
『教育費』の準備のためには、
○○(金融商品)を買っておこう。
『△△△』用には
□□(金融商品)を購入しよう、とか。
・保有する金融商品を
・分けて管理したくなる・・、
この気持ちは分からなくはないですが、
○ 保有する金融商品を
○ 分けてくれて・・、
金融業界です(^^)
(それだけ『接触機会』が多くなり、
紹介できる「金融商品の数」が増えるためです)
そもそも、
お金に「色」はないわけですから、
仮にあなたがリスクを負える人なら、
『万能型の、ひとつのポートフォリオ』を作ってもよいわけです。
「これが吉田家のポートフォリオです!」とか。
その「ポートフォリオ」の目的は?
○ 途中、家の「リフォーム資金」で一部使うかも。
〇 途中「教育資金」として、
一定期間にわたり、ポートフォリオから一部引き出しもします。
みたいな感じでも、ぜんぜんOKではないでしょうか。
ただし、教育資金はおおむね
『必要になる時期』が決まっています。
(高校、大学を想定)
なので少し注意が必要でしょう。
投資信託のみで「教育資金」を準備をしようとすると、
資産額のアップダウンは当然あるため、
株価が急落して、投資信託の価格も急落・・、
したがって『教育資金』の準備は・・
・半分は「預金」からという、
『ハイブリッド型』がちょうどよいのではないでしょうか。
たとえば、
〇 つみたて定期 1万円/月
〇 つみたて投資(投資信託) 1万円/月
のように・・。
(上記15年間で元本が「360万円」になります)
また、小学校、中学校は
「公立」と割り切ることが出来れば、
基本、中学卒業までは年間の「収支」の中で
教育関連費は賄うことが可能になります。
換言すれば?
高校以降の入学金や授業料について
まとまったお金を準備すればよいわけですから、
運用において15年という「時間の利益」を獲得できます。
もちろん親御さんとして、
教育インフラを整えてあげたい、
(金銭的に)最大限のことをしてあげたい、という気持ちはよーく分かります。
しかしです。
お財布のガマ口が大きく開いたままになり、
『リタイア後の生活資金の準備』がおろそかになってしまったら・・
(それはそれでけっこう深刻な問題です。)
異論があるのは承知ですが、究極的にいえば、教育費よりもご夫妻の老後の生活費のほうが、より「長く」より「多く」掛かるという意味で、より重要と考えます。
(そもそも)私たちは
より近いイベントへの出費を、より遠いイベントより「重視」してしまうバイアスを持っています。
このような感情リスクを意識しながら、
教育資金と
(もしかしたら住居関連費を、)
冷めた目で「振り分ける」必要があるでしょう。
(もちろん、教育費の一部は奨学金で賄う、という考え方もアリです。)
ところで、
教育資金の準備でよく言われるのが
「ジュニアNISA」です。
利益に対して非課税という恩恵はもちろん大きいのですが、
(すでに制度の廃止が決まっているため)
あなたが資金投入できるのは、
今年(2020年)を含め、
2021年、2022年、2023年の「計4年間」のみです。
仮に、教育資金用のお金が
すでに「数百万円」手元にあるなら、
ジュニアNISAを利用する手もありでしょう。
長く「つみたて」を続けていくおつもりなら、
投資信託の窓口は『特定口座』で、
以下一例ですが、
〇 つみたて定期 1万円/月
〇 つみたて投資(投資信託) 1万円/月
のようなイメージでつみたてを続けるのが良いのでは・・。
一家族単位で
『シンプルなひとつのポートフォリオ』を目指すなら、
別にお子さん名義にこだわる必要はありません。
投資信託に関しては
ご両親の名義でつみたてを行い、
たとえば月4万円のファンド積み立てのうち、
○ リタイアメント用 3万円/月 と
お気持ちの中で振り分けをすればよいわけです。
(もちろん、未成年口座にして、
お子さんの名義でつみたて投資をしてあげても構いません)
あなたが『ご一家』として行う
投資信託のつみたての【一部】を、
教育資金に充てると割り切れば、
資産管理はとってもシンプルになります。
カテゴリ:100年ライフプラン, ポートフォリオ運用