NISA活用法

GoGo つみたてNISA! でもゆっくり長くぼちぼち走ってください

2020年9月12日


こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

「つみたてNISA」は短距離ではありません。

トラック競技のイメージ・・、たとえば1600メートル走でもありません。

10キロ走でも、
20キロ走でもなければ、

 

「42.195キロのマラソン!」

でも、
ないかもしれません(-_-;)

 




どちらかというと、
『サロマ湖100kmウルトラマラソン』に近いのではないでしょうか。

 






とにかく制度の『全体図』が
あなたの想像以上に壮大なのです。

(なにせ)制度の満了が2061年の末ですから・・。

 

 




たとえば2020年9月から見ても、
あと41年と4ヵ月くらいあるわけです、

『時間』が・・。



41年と4ヵ月!


(つまり、)つみたてNISAの課題はただひとつ。

それは「小さな利益」を無視して、
「大きな利益」に注力できるか否か・・。



大事なことなので、もう一度言います。

 

つみたてNISAの課題は、
いかに「小さな利益」をやり過ごして、
「大きな利益」のほうを追い続けられるか・・。



そのためには
私たちは「時間」というモノの威力を、再認識すべきでしょう。

< 41年! > 

(41年前わたしは11歳でしたよ。)

 

 



それだけではありません。


その時間の長さを利用した、

つみたてNISAにおける
延べの「投資可能金額」(お金の大きさ)にも注目すべきでしょう。



今年(2020年)から始めたとしても、
2042年まで「お金を投入する機会」が存在するわけです。



その年数は?


23年!

 

月3万円で、年間36万円としても、
つみたてNISAに延べで入れられるお金の大きさは、
828万円にもなります。

でも、これらはすべて「絵に描いた餅」です。

 



絵に描いた餅を、現実の「餅」にするためには?

 




少なくとも2039年に近づくまでは、
もう「積み立て続けるお金」はすべてタイムカプセルに入れ、

それまで自分は『完全寝太郎』を決め込んでいる、
くらいの割り切りが必要なのでは・・?

 






つみたてNISAの途上では
「特定口座」と同じように、
コツコツつみたて投資を続けるだけで、

正直、何のメリットもありません。



その間、大きく上がる局面、大きく下がる局面を
あなたは何度も経験することでしょう。

華々しいドラマも、
スポットライトを浴びることも、ほとんどありません。


(あなたが望む)将来の利益に対して「非課税」という恩恵は・・?

最後の、最後の、最後にやってくるわけです。

 


つみたてNISAはまさに「いばらの道」。


ですので、
ちょっとした『利益』が積み上がったときの歓喜は、十分に想像できます。


仮に、2020年から2028年の年末まで
丸9年、年間
マックス40万円を積み立て続けて、

 

もし、ですよ、360万円が ⇒ なんと660万円になって、
300万円くらいの『利益』が出たら、あなたはどうしますか?

・・売りたくなりませんか?

 


どうでしょう?

「売ってしまいませんか?」



つみたてNISAは利益に対して「非課税」という恩恵があり、
いつ、どのくらい解約するかは、
あなたの「自由」であるため、

逆に『悩みのタネ』が育ちやすいのです。



<これが、つみたてNISA最大の注意点!>

 

 

 


上記、
2028年末時点で、すべて売ってしまいたいという誘惑は、
正直、抗いがたいものがあります。



でも、もし2028年末時点で「すべて」売ってしまえば、

たとえば、

2028年に入れた「40万円」の非課税枠は、
正味1年しか使わず、
残りの19年分は使い切ったと見なされ、消えてなくなってしまうわけです。

(つみたてNISAの『非課税枠』は再利用できません)

 


ほら、↑
まだ、2029年以降、
こんなに非課税の期間、残っているのですよ。

 

 

つみたてNISAの「非課税期間」は恐ろしく長いのに、
ずいぶん早く「利益確定」してしまっている、ということにはなりませんか?



つみたてNISAの課題はただひとつです。

それは「小さな利益」を無視して、
「大きな利益」に注力できるかどうか・・。


わたしはマラソンを走ったことがありません。
それどころかこの20年、
10キロ以上走ったこともありません。


もしわたしが『サロマ湖100kmウルトラマラソン』になんて参加したら、
永遠に・ゴールなんて・やってこないような気になるでしょう。

でも、
「最後の到達地点」は必ずやって来るのです。

マラソンも、つみたてNISAもその点は同じです。


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