ネット証券さんに追加してもらいたい機能、それは『期間限定・投信つみたて』
2020年9月5日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
(いきなりですが、)日本のネット証券の
投信つみたてインフラは「世界一」だと思います。
意外に思われるかもしれませんが、
ファンドの『少額つみたて』の道を切り拓いたのは
カブドットコム証券(現auカブコム証券)です。
ただ、
『銀行口座からの引き落とし』による投信つみたてでは、
auカブコム証券は、
いまだに8つの金融機関からの引き落とし対応のみです。
実はこの、
『銀行口座からの引き落とし』サービスそのものが、
わりと新しい概念なのです。
SBI証券では(意外にも)2012年のスタート。
それを追うように2013年、
楽天証券も『銀行口座からの引き落としサービス』を始めました。
頭が柔軟で、
投資家の利便性を第一に考えるネット証券さんは
(これまで)さまざまなサービスを生み出してきました。
『期間限定・投信つみたてサービス』です。
(たとえば毎月10万円の「つみたて投資」を24ヶ月だけ設定するというイメージ。)
どうして↑上記サービスを熱望するかというと、
ストック(まとまった資産)からも【有効】であると考えるためです。
【あなたのお金がどれくらい増えるか】は、
×
2.利回り
×
3.投資をし続けた期間
という【シンプルな式】で説明できます。
上記2.の
利回り(リターン)は残念ながら「水もの」。
しかし『いくらお金を入れたか』(投資元本)と
『どのくらいの年数、投資をし続けたか』(投資期間)は、決して嘘をつきません。
特に、1.に関して言えば、
資産形成をすでに始めている方も、
その多くは、
「まだまだ貯蓄の割合が多く、
投資に回している金額ベースはわずか」という人が多いように思います。
いかに「ストレス」なく
かつ「コンスタント」に
まとまった資金をリスク資産に入れられるか、なのです。
★ わたしはその方法論として
『拡大つみたて』をお勧めしています。
一例ですが、
800万円のお金で投資信託を購入する際、
「一度に買う」のではなく、
たとえば、
25万円×32ヶ月
32万円×25ヶ月 というふうに、
『つみたて投資』の枠にはめ込んでしまうわけです。
その理由(わけ)は?
自動引き落としという手段を用いて、
「感情リスク」を避けながら、
まとまったお金の投資を実行するためです。
(「つみたて」にすれば、
一度にリスク資産を購入して高値づかみになることを避けることも出来ます)
この『期間限定・投信つみたてサービス』には堅実なニーズがあると考えます。
ユーザー側からすると、
たとえば20万円×40ヶ月 のように、
あらかじめ期間が決まった自動つみたてが設定できることで、
「つみたてのし過ぎ」を心配する必要がなくなります。
あるいは、です。
『期間限定・つみたて増額サービス』という形でも良いでしょう。
・毎月3万円の純粋つみたてを実施。
・それにプラスして、800万円分のお金を、
『20万円×40ヶ月』で拡大つみたてしたい。
であれば、
向こう40ヶ月だけ、
計23万円(3万円+20万円)の「つみたて金額」とし、
41ヶ月目以降はもとのつみたて金額「3万円」に
自動的に戻してくれるという類のサービスになります。
伝わっていますか?)
最後に、
『期間限定・投信つみたてサービス』が登場することで、資産のお引っ越しもしやすくなるでしょう。
個別株、投資信託、外国債券など800万円分をホントは売却したいと思っています。
その際、引っ越し先の『新たな投資信託』を、
20万円×40ヶ月のように「期間限定でつみたて設定」出来れば、
よい意味でお尻に火が付き、
40ヶ月以内に既存の金融商品群を売り切ることが出来るのではないでしょうか。
ネット証券さん、ぜひ『期間限定・投信つみたてサービス』をご検討ください!
カテゴリ:つみたて投資