あなたが資産運用すると、それを子どもに伝えられます、言葉と行動双方で。
2020年8月30日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
親子の間でも、もちろん「お金の話」はします。
親御さんがあなたのことを心配して
「ちゃんと食べてるのか?」と聞いてくれるのは、
『お金は足りているか?大丈夫か?』という意味ですし、
『ムダ遣いしないでちゃんと貯金しなさいよ』という言葉も、子どもを思う親心そのものです。
しかしなぜだか、
『こんなふうにお金を増やしていきなさいよ。』
みたいなアドバイスはあまり聞かれません。
その理由は簡単で、
親御さんのほうは
「資産運用」に取り組んだ経験がないためです。
先日「まくはりFPオフィス」の
岩川昌樹さんのコラム記事を読んでハッとさせられました。
『資産運用の知識は子供に伝えられる財産』
上記記事内に、次のような文言があります。
「資産運用を知って、実際に始めて一番良かったことは、それを子供に伝えることができるようになったこと」
先日、お客様からいただいた言葉です。
どうでしょう。
素敵な言葉だと思いませんか?
日本では未だ
投資をしたことがない人のほうが、
(している人より)圧倒的に多いのが現状です。
ということは、
これから資産運用を知るお父さん、お母さんがたくさんおられるということ!
相談業務を行う中でしばしば気付かされるのは、
ご本人の『運用相談』ではあるが、
どこかで、お子さんのことも気に掛けている相談者さまの『姿』です。
カウンセリングの余りの時間、
最後の時間のところでたまに展開されるのですが、
というような気持ちを吐露されることがあります。
子どもであっても、親であっても、
同じくらい大切な『事項』、それがお金なのです。
これまではご両親から
お金を得ること(=働く)、
支出を管理することについてはアドバイスが出来ました。
それは親御さんも『経験』してきたことだからです。
これから資産運用を実践するお父さん、お母さんが増えてくると、その『後ろ姿』を見る子どもさんも増えます。
姿だけではありません。
実際、小さいときから
リターンの数字や、リスクの大きさや、
株式やファンドや、経済のニュースや
運用報告書や税制優遇の投資口座について、耳から入ってくる情報が存在する子供になるわけです。
(なんと言いますか、)財産なのです。
結局のところ
資産運用に取り組めるか否かは
かしこまった決断の世界でも、知識の量でもなく、
単に『環境』『習慣』だったりします。
また、実際に言葉として伝えるだけでなく、
あなたが親御さんとして、してあげられることもあります。
それは、自分が真摯に「つみたて投資」を続けること。
子は親の背中を見て育つわけです。
未成年口座(特定口座)を開いてあげて、積立投資を始めることは出来ますし、
2022年4月から成人年齢が18歳になりますので、
NISAもより若い年齢で口座が開けることになります。
口座の種類や金額ベースは違っても、
「親と子が同じ投資信託を保有しています!」という事実は、すでに始まっているのです。
それは「親子ともマックでビックマックを食べたことがあるよ。」という事実とまったく同じことなのです。
カテゴリ:100年ライフプラン