ポートフォリオはシンプル、かつ少数精鋭でOKです
2020年8月24日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
多くの人が
保有する金融商品の数をカウントするのを躊躇されたりするのでは?
なぜなら・・「数が多すぎる」ためです。
お金を増やすという目的のために、
個別株も、外貨建て保険も、投資信託も保有してしまうと、
もう単純に「数」が多くなります。
また、個別株、保険、投信では
リスク特性、商品特性などが異なるため、
まさに『混在オーケストラ状態』に・・。
たとえるなら、
形や大きさが異なる楽器が勝手に鳴っている状態です。
たとえ投資信託のみをご所有でも、
形や主旨の異なるファンドを10本~20本も持っていると、
「自分が求める資産運用の形」が見えにくくなってしまいます。
そしてまた別のきっかけで、
別の商品を新たに買ってしまったりするわけで・・。
これって・・『足し算』。
資産運用は『引き算』であります!
あなたの運用をもっとシンプルにすることは可能です。
シンプルとは、決して単純化ではなく、
行為の『洗練化』を意味します。
「自分が求める資産運用の形」を明確にし、
投資のやり方、利用する商品を、
最大公約数数的に「ざっくり」「絞り込む」わけです。
断捨離と同じで ↑ 気持ちがスッキリしますよ。
未だに、
「複雑で、さまざまな形の金融商品を多く持っていること」=「上級の投資家」であるという思い込みがあるような気がします。
それって間違いですよ!
ぜんぜんOK。
逆に背中に背負うリスク量が計りやすくなってかえって好都合。
ぜんぜんOK。
逆に資産運用の中身が瞬時にすべて把握できて、管理が効率化。
1プラス2 を実践すれば、
万一ネット証券が倒産しても、
あなたのリスク資産(投信)は守られるわけです。
なぜなら、ネット証券(販社)が
投資信託を保管することは一切ないためです。
これもぜんぜんOKです。
投資信託は(しっかりファンドを絞り込めれば)
そもそも豊富な『分散機能』を有しています。
バランスファンド1本とか、
(大きなリスクを許容できるなら)全世界株式ファンド1本とか、
ぜんぜんアリだとわたしは思います。
資産運用の窓口を分けないといけない、
投資信託を複数、あるいは多く持たないといけないという気持ちは、
投資家の『分散意識』が、違った形で発露しているに過ぎません。
全世界株式ファンド1本で好都合なのは、
悩みのタネが生じにくくなる点です。
自分で資産配分を変えたり、ここをいじったりという、
『自身で動かせるスペース』がほぼなくなることで、
間違った変更をしてしまうという「ミス」もなくなりますね。
そして何より
(だいぶ将来の話ですが、)出口戦略もラクです。
65歳になって、
個別株を9銘柄、貯蓄性の保険2本と投資性の保険3本と、投資信託を13本所有している状態だと、もう、何から、どのくらい解約していけばいいか、路頭に迷ってしまいますよ。。
カテゴリ:ポートフォリオ運用