お金の寿命は365日・・
2020年8月6日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
人間の最終ゴールは「死」です。
ここをもって人は活動を停止します。
あなたがやりたいことも
日々悩んでいることも
充実も倦怠も、「死」をもって終了するわけです。
とても崇高で分かりやすい事実です。
しかし、ひとつ厄介なことがあります。
それは、ゴール(死)がいつやってくるか分からない点・・。
ヘンな言い方ですが
人生時間の長さが分からないので、
人生のピークがどのあたりなのかも(事前には)分かりません。
「お金」のこともそうです。
生涯で入ってくるお金の量も(もちろん)心配ですが、
それ以上に、ゴールが予想以上に遠のき、
出ていくお金が膨らむばかりで足りなくなるのでは・・と、人は不安になるのです。
まさに現代版「お金の悩み」です。
(事実、先進国で今年生まれた赤ちゃんは、
人類史上もっとも長く生きることが期待できるヒトになります。)
これから、
「入ってくるお金」<「出ていくお金」の状況を克服するために、
今後は、
〇 60代後半~70代前半も働こうという人が増えるでしょう。
〇 若い頃から倹約に励む人も増えると思われます。
〇 少しでも入るお金を増やすため、資産運用に取り組む人も出てくるでしょう。
しかし、ここでもうひとつ別の問題が・・。
若い人にとっては「70代や80代」は霧の中にあるため、人生という尺を実感するのはなかなかに難しいもの。
そのため、不安や心配をエネルギー源に、
ついつい「入ってくるお金」に注力し過ぎるのです。
『節約』に励み過ぎ、お金の『運用』を頑張り過ぎ、
出ていくお金(=使うお金)にはあまり興味が湧かなくて、66歳になっても「これをやった!」という充実感がイマイチ掴み切れず、
「入ってくるお金」が「出ていくお金」よりずっと大きくなっている。
そういうことが起こり得るのです・・。
何が難しいのか・・。
それは生涯を通じた
「入ってくるお金」と「出ていくお金」のバランス調整作業なのです。
ここでわたしからの提案ですが、
人の生涯を(少し短めで)90年と取ってみましょう。
(1年の長さは「4日程度」になります)
人生の73日目、3月14日です。
満30歳は・・4月2日。
わたしは今年52歳ですが、
1年(365日)でイメージすると7月30日です。
(そう、あと5ヵ月の命!)
(自分の年齢に「4.05」を掛けて、ぜひ計算してみてください)
もし、6月30日以前にいるなら、
「入ってくるお金」により注力すべきでしょう。
しかし、7月1日以降にいるあなたは、
そろそろ「出ていくお金」にもバランスを傾注し始めるべきでしょう。
なぜなら、あなたのお金は基本、
あなたの生きている間のみで有効であるため。
あなたが10月10日(70歳)にいれば、
あなたのお金も 10月10日(70歳)に居るということです。
平凡な事実ですが、
「お金」にも有効期限があるわけです。
以下、著名ブロガーたぱぞうさんの、
こちらのブログ記事での名言です。
~お金は、結局幸せ引換券です。
しかも、死後は持っていけない有効期限付きのものですね。~
カテゴリ:お金の摩訶不思議