金融機関にモノ申す

変額保険の解約控除は『解約ペナルティー料』と記すべきです

2020年7月26日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

生命保険のパンフレットを見てみましょう。

かしこまった字で、
かしこまった用語がちりばめられ、

自分のライフプランは
「ココ」で記されるような考え方に則るべき・・

という「印象」を持ってしまいがちです。

まずは一度、深呼吸をしましょう。)

 

 




ところで『変額保険』という商品があります。

 

万一の死亡保障のみならず、
(投資信託を用いて)資産を増やすというダブルの効用があってお得ですよ!

資産が増えた分はナント「保険金額」も増えるんですよ!


と、
好ましい「印象」を醸し出していますが、
ダブルで美味しいのは(実は)生保会社のほうです。


 

変額保険では、
あなたは「ふたつの継続コスト」を
支払い続ける必要があります。

 

〇 保険関係費用
〇 資産運用関係費用


上は? 万一の死亡保障を買うコストです。
下は? 投資信託の運用管理費用のことですね。

 

 



 

たとえば、ですが、
あなたは『世界経済インデックスファンド』に、
医療保障や万一の死亡保障を求めたりしますか?

NO、ですよね)

 

投資信託はお金を増やすために購入するわけです。

 



同様に、別に「保険商品」に
無理やり投資信託を組み込まなくてもよいのでは?


百歩譲って、
投資信託で運用を行う「商品」にしたいなら、
その商品はいつでも『時価』で売却ができるようにして欲しいもの。


 

 

 

あなたも実感されている通り、「リスク資産」を保有し続けるのは苛酷な作業です。

だとしたら、
(リスクは一手に背負いますから、)

 

1.毎日「時価」が確認でき、
2.いつでも「時価」で売り買いができる
(=流動性の高さ)を保証してくれないと、

わたしなら「リスク資産」など持ちたくありません。

 


あっ「変額保険」も中身の投資信託は
1.毎日「時価」が確認できるのですよ。



しかしながら「変額保険」では

契約を締結して一定期間内は、
解約をする際に、
投資信託の『時価』でお金が戻ってこないのです。

 

 




 

アクサ生命の
ユニット・リンクという「変額保険」の紹介ページから
引用してみましょう。

 

 

 

 

保険料払込年月数が10年未満で
変更を行ったり解約された場合は解約控除がかかるため、

変更後の基本保険金額が小さくなったり、
払いもどし金額が小さくなります。

特に早期に変更を行ったり解約された場合は、
解約控除額が大きくなり、
変更のお取扱いができない場合や払いもどし金がまったくない場合もあります。


引用元:アクサ生命


解約控除がかかるため・・

ん?
日本語って難しいですね。

 



「控除」と言われると私たちは基本、
『一定の金額を差し引いてくれる』というポジティブな用語のイメージを持ちます。

 

生保各社さん。
解約控除という、オブラートに包んだ言い方は改めませんか?

これは『解約ペナルティー料』です。

 

 

 


なぜなら、
契約を締結して月日が浅ければ浅いほど、
この解約控除という名の『ペナルティー料』は大きくなるからです。



もちろん、
投資信託は短期ではなく、長い目で持ち続けるべき道具です。

しかしながら、いざ非常事態が起こった場合に、
いつでも「時価」で解約できるのが
投資信託の大きな特徴であるはず。




「変額保険」はそういった意味で
中途半端な商品構造になっていると思います。

 

そもそも、
万一の死亡保障が欲しいという『ニーズ』と、
資金を増やしたいという『ニーズ』は方向性がまったく異なります。


だとしたら、
それぞれのニーズに正確に合致した「商品」を
それぞれ「別個」で購入したほうがよいと思いませんか?



サヨナラ、変額保険!(あっ、変額年金保険もですよ)

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