お金のインプットとアウトプットの関係とは?
2020年7月24日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
忙しい世の中ですから、
逐一さまざまな情報を仕入れることは重要です。
すなわち『インプット』。
しかし、その情報をどう解釈し、
自分の生活(もしくは仕事)にどう生かすかは、あなたの器量にかかっています。
これが『アウトプット』。
アウトプットこそが「産み」(創造)なのです。
もちろん、インプットそのものにも
面白みや楽しさは認められますが、
究極的にいえば、
インプットは『アウトプット』のために存在すると言えませんか。
ちょっと概念的かもしれませんが、
お金にも「インプット」と「アウトプット」があります。
〇 お金を使う行為が『アウトプット』です。
『インプット』 ⇒ 『アウトプット』
人がお金を貯め、増やすのは?
最終的にそれを「使う」ためです。
お金を貯めるとは、
いわゆる Save であり、
どんな人でもそのやり方、方法は似たり寄ったりになります。
いっぽうお金を使う行為は?
インフラ部分を除けば、
人によってその様相、中身がずいぶん違ってきます。
すなわちその行為に『個性』がにじみ出るわけです。
わたしはたまたまFP(ファイナンシャルプランナー)という仕事をしていますが、
「生み出す行為」であるアウトプット、
すなわちお金の使い方に無頓着な人が多いと感じています。
ほんとうは舞台の主役は、「アウトプット」(お金を使う)なのです。
でもそちらにはなぜかスポットライトが当たらず、
どう貯めるか、どう増やすかのほうが注目を浴びるのです。
今日の社会ではどうしても、
「アウトプット」を数量的に見てしまいがちです。
すなわち、
「長生きで・使うお金の量が・多くなるよ」
「じゃあ今から貯める、増やすの量を増やしておかなきゃ!」と思考してしまいがち。
もちろん、増やすというインプットは
お金を貯めるに比べると、そのやり方、方法は多様であり、その人の個性が現出しやすいのは事実でしょう。
<それでも、インプットなのですね、投資って。>
ほんとうに大切なこと、
それは量としてアウトプット(お金を使う)を見るのではなく、
「何にお金を使っていきたいのか?」という質(定性)の探求でしょう。
ここが腑に落ちると、
単に量としてお金を貯める、増やすことの虚しさも分かってくるはず。
わたしは四国に移住して以来、
「量」のみでインプット、アウトプットを量るのはちょっとおかしいのでは?と感じ始めました。
(大切なのは質の追求。)
金額ベースでお金を○○○万円まで増やさないとダメ。→ 老後の生活では最低○○○万円使うことになるから! みたいな思考は画一的と言わざるを得ません。
どこでどんな暮らしを実践していくのか?
果たして65歳になったらワーク(仕事)はまったくしなくなるのか?
あなたがあなた自身に問うてみる必要があります。
インプット『吸収』に夢中で、
異論を覚悟で申し上げると、
お金を貯める・増やすという「前半戦」と、
いかに有意義にお金を使うかという「後半戦」を合わせて『資産運用』であると、わたしは思うのです。
カテゴリ:100年ライフプラン, お金の摩訶不思議