わたしのFP修行

ファイナンシャルプランナーは、それぞれの立場から、もろもろの商品を勧めてくるものです(= あなた自身が賢くなる必要があります)

2020年7月22日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

今日は皆さんに
より賢い消費者になっていただきたく、
ファイナンシャルプランナーの『ウラ側』のお話をします。

 


まずは、わたし(投資信託クリニック)の立場から。

 

実は、
当クリニックの「カウンセリング」を受けられる方の2割近くは、

別のFP(ファイナンシャルプランナー)、
あるいは別の金融機関に『ご相談の経験がある人』です。

 

 

 


もっとも多い例は?

1.無料、あるいは低廉な料金で
FPのセミナー、相談会を利用して、
「・・あれ?これでいいのかな?」という疑問を持たれたケース。

 

結論から言いますと、
ほとんどの場合「保険商品」を勧められています。




それってなぜなのか・・?

 

答えはカンタン。


日本では
ファイナンシャルプランナーの中で、
保険関連の仕事をしている人が圧倒的に多いためです。




そして(ここからは)
誤解を恐れずに申しますが、

FPの中には貯蓄型、投資型の保険商品こそが
お客様のライフプランにふさわしいと、洗脳されている方も多々おられます。

しかしながら、
歴然とした事実は「ひとつ」。

 

★ 保険とは万一の補償、保障を買う金融商品です。
 (それ以上でも、それ以下でもありません。)

 

 

 

 

 


保険はマーケット規模では金融業界の王様ですが、実はあなたの生活ニーズの「ごく一部」を満たす商品に過ぎません。

 

2.投資用不動産を勧められるケース。
(こちらは不動産業者さん、住宅メーカーになります)


率直に言って
賃料が下がりにくい「絶好のロケーション」で、
購入価格が「適正」なら、不動産は素晴らしい投資対象になり得ます。




逆説すると?

「高い価格」の「微妙な場所」の不動産を買ってしまうと、
期待利回りは低いままで、もう容易に修正できません。



「良好なロケーション」の物件を
いかに「安く」買えるかどうかが重要なのです。
(不動産は「一括投資」しか出来ないですから!)

 

 

ところが、不動産を勧めてくる専門家は、
今ある在庫をさばき、営業成績を挙げる必要がありますから、

不動産の価格が高いときも
物件の所在地が「?」なモノでも、
変わらず熱心に物件を勧めてきます。



その殺し文句は?

 

 

 

 

「早くご決断いただかないと(物件が)なくなってしまう可能性がございます。」

 

 

上記に関連します。

これはあらゆる投資商品において云えることですが、

今この購入機会が
『唯一無二』であると思ってはいけません!



あなた自身に投資の準備が整っていなければ、
かつ、不透明な点があると感じていれば、

★ その投資商品は、
笑って見送るべき』なのです!

 

 

(「次の電車」が来るまで待てばよい。という余裕を持ちましょう!)

 

 

 

 

3.次にIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)。


最近多いですね。

あなたのライフプラン、資産全体を俯瞰して
適正なポートフォリオ(資産配分)まで考えてくれます。

 



が、日本のIFAは基本、
投資信託などの投資商品を販売することで手数料(コミッション)を得ているため、

「手数料が潤沢な商品を(もしかして)勧めているのかも・・」という疑念が払しょくし切れません。

 

 

 

 

以下、あくまでわたしが相談を受けたお客様に限られる話ですが、
(件数としては十数件程度)

IFAが勧めてきた投資信託は、
運用管理費用が高いアクティブ・ファンドが大勢を占めていました。劣後債券もしばしばありました。

 


でも、安心してください。

今では金融商品の販売に関わらない専門家(FP)もおられます。

たとえば、
FPの岩城みずほさん。

FPの高橋忠寛さん。

そしてFP会社の老舗である
生活設計塾クルーさんなどは、
お客様との利益相反がきわめて起こりにくい仕組みを自ら導入されています。



また、あなたが万一、とある専門家から
とても素晴らしそうに見える『投資商品』を勧められたら、

まずは深呼吸して、
アイスコーヒーをひと口飲んで、

 

 

こう考えてみてください。

その投資対象の内容がホントにそうだとしたら、それって「良すぎないか」と。

英語ではこう云います。
It’s too good to be true.

 


これって(条件として)良すぎない?
なんか見えないリスクがあるんじゃない?

つまりは「健全な懐疑心を持ちましょう」という意味合いです。




最後に、

4.店舗を構えた銀行や証券会社で
金融商品を検討するのはNGです。


大きな店舗の賃借料を支払い、
「いらっしゃいませ」と挨拶する警備の人にも給与を支払うくらいですから、

あなたからそれなりの報酬をもらえる商品を売らないと、
残念ながらビジネスが成り立たないのです・・。

 

お知らせ)

当クリニックは
8月11日(火)~18日(火)まで【夏季休暇】を頂戴いたします。
相談者さまにはご不便をお掛けしますが、ご理解のほど何卒よろしくお願い致します。

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