つみたて投資, 投資家の感情リスク

価格変動の大きさは心配のタネではなく、将来のリターンの源泉?(つみたて投資摩訶不思議・・)

2020年7月17日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

「インデックス投資」と「効率性」は兄弟のように仲がいいです。

わたし自身コストのことを気にしますし、
最小のリスクで一定のリターンを得るには?といつも思案します。



で、ここでちょっとクイズです!



変動の大きさ = リスクと捉えた場合、
あなたなら、
Aファンド、Bファンドどちらを選びますか?

 

直近5年のデータ)

Aファンド 変動の大きさ 22  年率リターン +5.5%
Bファンド 変動の大きさ 17  年率リターン +5.5%



もちろん「Bファンド」を選ばれますね?

 

同じ期待リターンなら、
リスク(変動)が小さいほうが賢い選択です。

 

 

 

 



ただ、
私たちは上記のような比較を、

『ふたつの投資信託を持ち続けていたら・・』という前提で行うわけです。

それって?

つみたて投資というより、
「一括投資」のイメージです。

 


200万円なら200万円、
一括して投資信託を買付け、それをホールドし続けるなら、

同じ期待リターンの場合、
リスク(変動)が小さいほうが合理的です。

 

「じゃあカンさん。つみたて投資は違うの?」


はい、それが違うのです。

 

 




実はつみたて投資では・・・

 

直近5年のデータ)

Aファンド 変動の大きさ 22  年率リターン +5.5%
Bファンド 変動の大きさ 17  年率リターン +5.5%

 

Bファンドより、Aファンドのほうが魅力的に映ったりもします。



もう抽象名は止めて【具体例】を挙げてみましょう。



以下、ふたつとも渋めの投資信託なのですが、

野村 6資産均等バランス」と、
楽天資産形成ファンド」というバランス型ファンドがあります。


両ファンドの値動きです(直近3年のグラフ)

 



画像元:ヤフーファイナンス


ピンクが「野村 6資産均等バランス」
が「楽天資産形成ファンド」です。



ご覧の通り、
両ファンドのこれまでの累積リターンはほとんど変わりません。

しかし、ピンクの『野村 6資産均等バランス』のほうが、
変動の大きさ(=リスクの大きさ)は大きいですね。



仮にこれから先も、
両者のリターン、そしてリスクの大きさが変わらない場合、

 

実は変動幅が大きい野村 6資産均等バランスのほうが、
つみたて投資においては、パフォーマンスが勝る可能性が高いのです。


これってヘンですね。

(私たちの「日常感覚」からズレています)




わたしはなにも「つみたて投資」において、

同じリターンで、
リスク(変動幅)が大きいほうをわざわざ選びましょう!と言っているわけではありません。



ただ、つみたて投資の本質が、

ファンド価格が上がることだけでなく、
ファンド価格が下がることもチカラに換えられる投資手法であることを申し上げたいのです。

 

 

 

(価格が下がる →「多めの口数が買える」という不思議な貯金感覚。




苦しいとき。
うまく行かないとき。

嗚呼と膝を抱えて苦悶しているときこそ、
人のパフォーマンスが劇的に変わったりします。

つみたて投資においても、
大きな変動幅は、運用者にとって不安のみをもたらすものではないのです。
逆に将来の利益の源泉であたったりするのです。

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