金融機関にモノ申す

「銀行」という名称は(もはや)必要ないのでは?

2020年7月6日


こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

まずは日経新聞の記事から。
『大手行ATM、セブン銀行が台数逆転 合理化の波

昨年(2019年)セブン銀行のATMの数が、
大手銀行の合計を上回ったそうです。

利便性の勝利ですね。

銀行はもはや自前でATMを持つという発想から離れてもよいのでは。


実際、セブン銀行がやっていることは、

便利なお金預け機、便利なお金引き出し機、
便利なお金返済機、

(もしかすると)便利な小口貸付け機の設置であって、
これを無理に「銀行」と呼ぶ必要もないわけです。

(実態は『ATM株式会社』なのですから。)


かつての銀行は、社会のリーディング産業でした。

その巨大な影響力を考慮して、
「さまざまな規制」が掛けられてきましたが、
時代は大きく変貌しています。

よく言われますね、

コンビニ内に銀行は作れるが、
銀行内にコンビニは作れない。

(これが規制です。)

 


でも、こんな規制は撤廃して、
銀行がコンビニ業をやってもよいのではないでしょうか。

(うまく行くかどうかは別として。)

そもそも、

お金を預けてもらう。
お金を貸す。
送金するという仕事を、

別に『全部』しなくてもよいわけです。

規制緩和してあげましょう。

 



預ける、貸す、送金は、
デジタル上で仕事が貫徹できる分野であり、
ほんらい「オンライン社会」にとてもマッチしています。

それなのに、
旧来の重たい遺産(=店舗など)に縛られ
身動きが取れなくなっているのは、とてももったいないこと。

たとえば「預金」!


いくばくかのお金を預けてもらう。
資金を調達した会社の意思で
預金者に利息を付す、あるいは付さないを決定する。

こういう仕事は、
証券会社、その他事業会社にも開放すべきでしょう。

 

 

次に「お金を貸す」!

 

これってITと相性が抜群だと思いませんか?

なぜならAIのチカラを借りて
多角的な視点から「信用スコア」を導き、
信用に応じた貸出し金利、貸出し金額を弾き出すのが仕事だからです。


そもそもお金を借りる人、
借りる会社にとっては、
資金を調達することが(融資を受けることの)目的です。

古い概念である
融資(貸し付け)である必要はないわけです。

専業の一社がお金を貸し出さないといけないわけでもなく、
貸し手が複数人、複数社いてもよいわけですよね。

借りる人は資金調達が目的ですから。)

 



オンライン社会となって、
たとえば部屋を借りたい人と、
部屋を貸したい人をネット上で結び付けることが可能になりました。

―エアービーアンドビー(Airbnb)が代表例ですー

同じように、
お金を「貸したい人」と「借りたい人」を
ネットで結びつける新しい金融サービスが起こっています。


さらに突っ込んで云えば、
従来型の『貸し・借り』という枠に捉われず、

「応援する」「投資する」という行為に近い、
プロジェクト型の資金供与があってもよいわけです。
それが「クラウドファンディング」と呼ばれるものです。

こう考えてみると、
融資(ゆうし)という言葉がいかに古臭く、

またお金を融通し合うという本来的意味の、
ごくごく一部でしかないことが分かります。

(そして古臭さでいえば、
「銀行」という言葉のうえを行くものもないでしょう・・)


2年前の記事ですが、
アメリカでも銀行の意味は薄れてきているようです。

ウォール・ストリート・ジャーナル
米国で銀行支店の閉鎖に拍車、過去最高に


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