セゾン投信さんが投資信託の定期換金サービスを始めます
2020年7月4日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
「カンさん、20年以上つみたて投資を続けて、
資産が2.7倍になりました。目標達成です!」
おめでとうございます!
でも、まだ「大切なお仕事」が残っているのでは?
規則的にファンドを取り崩し、
お金を有意義に使っていくことです!
これまで長く相談業務を続けてきて、
使うことが不得手である。と感じています。
より具体的には、
定年退職して
投資信託を計画的に解約すべきなのに、
『解約する』ことそのものに抵抗を感じてしまう・・。
ファンドの価格が上がったら上がったで、
今○○万円解約するのはもったいない。
ファンドの価格が下がったら下がったで、
今○○万円解約はせずに
少し上がるまで待っておこうと思う。
・・お気持ちは分かるのですよ。
「これまで資産運用を続けてきたのは何のためですか?」
そう、最終的に
楽しく・使うためですよね。
リタイア後、運用を続けながら
「取り崩し」をコンスタントに行う必要性は感じているが、
都度「解約」するとなると、
相当なエネルギーが要るので億劫になってしまう。
ここは『しくみ』に任せたほうがよいのでは?
セゾン投信が定期換金サービス「セゾン定期便」を開始します。
これって、
つみたて投資の『逆バージョン』のイメージです。
毎月、毎月、投資信託を
自動的に換金してくれるサービスのこと。
おまけにあなたの「振込指定口座」に、
解約したお金を振り込んでくれます。
いったん整理しておきましょう。
個人の資産運用プロセスとは?
定期的に投資信託を積み立て(定年退職、)
定期的に投資信託を換金し、
それを楽しく使っていくまでの壮大な道程のこと。
セゾン投信の定期換金サービスには、
「定口解約」と「定額解約」の2種類がありますが、
ここは『定口解約』に絞って解説しましょう。
『同口数』でファンドを規則的に売っていきますよということ。
??
あのー、
ちょっとだけ「毎月のつみたて投資」を思い出してみてください。
あれって「定口つみたて」ですか、
それとも「定額つみたて」ですか?
「カンさん、なに言っているの!
定額つみたてに決まってるじゃない」
じゃあ、どうして「定額」なのでしょう?
カンタンです。
投資信託の価格が高いときは、少ない口数を、
投資信託の価格が安いときは、多くの口数を買えるためです。
仮に、投資信託を解約するときに
『定額解約』を選択すると?
投資信託の価格が安いときには、多くの口数を解約してしまうことになります。
ん?
もしかして「定額」って
つみたてのときは良くても、
解約のときは考えものかも・・?
ほんとうは、
高いときに多く解約したほうが良くないですか?
本当は(ファンドの価格が)安いときに、
少なく解約したほうが良くないですか?
(実は)それを実現してくれるのが『定口解約』です。
これって【同口数】を指定して
解約(換金)してもらうことですから、
ファンド価格が高いときは「解約金額」が増え、
ファンド価格が安いときは「解約金額」が減るわけです。
『定口解約』のほうが、
価格が高い時に結果としてたくさん売り、
価格が安い時は少なく売るという自動調整作用が働いて、
なんだか気持ちがよいと思いませんか?
(結果、大きく元本を毀損させずに、長く取り崩しが続けられます)
冒頭に戻りましょう。
実は投資信託の「換金(解約)サービス」とは、
リタイアメントに向けて、
保有する投資信託をシンプル化することと
「表裏一体」にあるとわたしは考えます。
リタイアメントが近づいたら、
「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」のようなバランスファンドに、あなたの資産運用を集約することを考えてみましょう。
そうすれば、
〇 ひとつの骨太ファンド
〇 ひとつの換金サービスで、
老後の資産管理が超シンプルになりますよ。
そしてあなたは
換金したお金を楽しく・使うことに専念できるわけです(^^)
◆ 参照記事
【楽天証券、投信の取り崩しサービスで3つのコースとも品揃えへ(ゆりかごから墓場までの実現です)】
カテゴリ:リタイアメント・資産の取り崩し, 投資信託あれこれ