金融機関にモノ申す

「タカシマヤセレクション」!お中元ギフトではなく投資信託のことです

2020年6月29日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

高島屋さんの『タカシマヤセレクション!』

さて、今年のお中元ギフトは?

 



画像元:高島屋

 

ではなく、


タカシマヤセレクション投資信託」のご紹介です(^^)

6月17日から高島屋で
投資信託の販売が始まりました。


高島屋日本橋店、
相談専用カウンターはこんな感じです。

 





画像元:テレ東NEWS


この投資信託セレクション
結論から言いますと、
(予想していたより)まっとうなファンドの『品揃え』となっています。

 

 

 

高島屋はSBI証券との業務提携により、
2600本以上の投資信託をラインナップしています。

その中から厳選した8本のファンドを柱に据え、
タカシマヤセレクション投資信託』と銘打っているそうです。

さっそく見てみましょう!

 




画像元:モーニングスター



いかがでしょうか?

ひと言でいうと、なかなかに渋い『品揃え』です。

 

(もちろん、)
インデックスファンドばかりのラインナップではありません。

かといって、
手数料が高い売れ筋アクティブファンドの羅列でもありません。

まず、バランスファンドをしっかり品揃えしているのが特徴だと思います。

 

 

野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型」なぞ、知る人ぞ知る超シブいファンドです。
(投信ブロガー界隈では、当該ファンドはリスクを抑えたファンドとして有名です)



そして、
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドも8本の中に入っています。

 

 



 

また、アクティブファンドでも
比較的手数料を抑えた、

「三井住友・配当フォーカスオープン」や「農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね」を揃えています。

いわゆるバリュー系の株式ファンドですね。


以下、モーニングスター記事からの引用。

決算頻度を見ても年2回が1本あるのを除き、
全て年1回と複利効果を活かしやすいファンドが占める。

(中略)

一方、ラインナップのうち、国内投信全体の5月の
純資金流入額でトップ10に入ったファンドは一本もない。
つまり、いわゆる「売れ筋」とは一線を画する顔ぶれと言える。


なるほど・・。




『タカシマヤセレクション投資信託』を拝見すると、
担当者の皆さんが、

(そのファンドが)長期の資産形成に値するモノかどうか?真摯に検討された形跡が伺えます。


しかし、
投資信託のビジネスは一筋縄ではいきません。

 

その内実はまさに「急がば回れ」で、
お客様の納得も、ビジネスにおける利益もすぐには「やって来ない。」

まるでワインを醸造するように
手間をかけ時間をかけ育むたぐいの仕事なのです。


本業の百貨店はコロナの影響で厳しい状況に直面していますが、
くれぐれも投信事業では
急がば・急げ」になってしまわないよう、お祈り申し上げます・・。

カテゴリ:金融機関にモノ申す

おすすめの記事