あなたのおカネをふやす『公式』は、微妙なバランスの三角関係なのです
2020年6月27日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
世の中には実にさまざまな投資のやり方があります。
しかし、灯台下暗しではないですが、
私たちはおカネを増やす『概念』そのものを、時に忘れてしまいます。
結局のところ、
あなたのおカネをふやす『公式』とは?
×
利回り
×
投資を続ける期間
であります。
A 投入するお金
B 利回り(リターン)
C 投資期間 は、
まるで「トライアングル」のように互いに影響し合っています。
ところが(ひとつひとつは、)
まったく別の事象なのです。
情報量としていちばん多いのは
B 利回り(リターン)に関することでしょう。
「どの金融商品がいいの?」というトピックも、
結局、みながリターンの高さに注目する結果、露出が大きくなっているわけで・・。
華やかな「B」にときに翻弄され、
私たちは過剰な時間とエネルギーを注いでしまいがちです。
が、これって本当に
(いちばん)大切なことなのでしょうか?
<あなたはどう思われますか?>
もう一度、
B 利回り(リターン)
C 投資期間
を眺めてみましょう。
生まれてはじめてソフトクリームを食べたときのような
「初心」に帰ってみると、
ひとつだけ、
自分ではコントロールできないモノが見えてきます。
B 利回り(リターン)です。
利回りは水もので、
良い方向にも、悪い方向にも大きくブレます。
あまり当てにし過ぎないほうがよい」と感じるのは、
あなたの良識が働いている証拠です。
(ところで、)投資家は
さまざまな行動パターンを持っています。
B 利回り が頭から離れず、
移り気に保有する金融商品だけが増えてしまい、
結果、
A 投入するお金 を
十分増やすことが出来なかった。
あるいは、
魅惑的な「B 利回り」ばかりに目が行って
大きなリスクを負ってしまい、
(暴落 → 途中売却して、)
結局 C 投資期間 を伸ばせなかったという例はたくさんあります。
先ほどのトライアングルで云えば、
B 利回り が全体のバランスを崩す
「誘引装置」になってしまっているのです。
そして、
A 投入するお金 や、
C 投資期間 に
ネガティブな影響を与えている・・。
20年の相談業務の中で何百と見てきた症例なのです。
いちど深呼吸してみましょう。
あなたのおカネをふやす【公式】は?
3つの『掛け算』ですね。
分散、低コストを心掛けるという
基本方針さえ踏襲していれば、
実は、B 利回りではなく、
C 投資期間
に注力することが、
資産形成のキモであることが分かります。
(おまけに AもCも、
自分でコントロールすることが出来ますし!)
もちろん『投入するお金』を増やすことも、
『投資期間』をできるだけ延ばすということも、
一筋縄ではいきません。
演歌の花道的、鍛錬といいますか、
徐々に慣れていって、
その行為をめげずに続けていく胆力が求められます。
はるかな「道のり」なのです・・。
でもです、
そんな胆力
最初から持っている投資家なんていないのです。
その行為を、
めげずに続けていく胆力は、
長い時間をかけて徐々に養っていくもの。
「えっ、でもどうやって?」
毎月定額でお金を投入し続けるという方法、
つまりは『つみたて』によって養うのです。
C 投資を続ける期間 は自然、長くなります。
そして、A 投入するお金 を
無理なく増やしていくコツは、
「つみたて」という行為を拡大解釈することです。
??
手元にある「まとまったお金」も
月数をあらかじめ決めて、
わざと「つみたて」の仕組みに入れる。
これが『拡大つみたて』です。
最後に、整理しておきましょう。
あなたのおカネをふやす『公式』は?
×
利回り
×
投資を続ける期間
ですが、
利回りにはあまり期待しすぎず、
「つみたて投資」の実践で、
投入するお金をコツコツ増やすこと、
投資を続ける期間をコツコツ延ばすことに注力してください。
とってもシンプルですが、とっても真実なのです。
カテゴリ:投資の発想法