株式市場は町内会の会長さんとはほど遠い存在です
2020年6月10日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
最近いろいろなことを学んでいます。
『市場は結局分からない!』ということも、
しみじみ学んでいる気がします。
画像元:ヤフーファイナンス
上記はこの半年の「S&P500」指数の動きですが、
直近の3ヶ月間でまさに究極のハイ・アンドロー、いや「ロー・アンド・ハイ」を演じています。
投資と長く関わってきて「はじめて」のこと。
人はマーケットの極端な動きを見ればみるほど
近い未来を占いたくなるものですが、
山崎元さんがいつも言われていますね。
(逆読みすると?)
うそよ。
わたしはこの数ヶ月、
ルール化した投資方針に従い
暴落(マイナス30%超)に至ったため
つみたて金額を増やしたりしましたが、
結局、
マイナス15%内に戻したら
つみたて金額を元に戻すという『2番目のルール』に従うことになり、
今は「通常つみたて」を続けています。
今のところ
わたしの予想(よそう)も「嘘よ」に転んでいます(笑)
『株式市場』は
町内会の会長さんとはほど遠い存在で、慈悲など持ちあわせていません。
道徳心も持っていません。
法則性もありません。
確固とした信念に従って動くわけでもないですし、他者への共感を有しているわけでもありません。
ただ、動く、だけです。
中短期ではとくに、
未確認の新生物のように動きます。
「得体が知れません。」
そのくせ
この冷徹で無慈悲な市場を作っているのは、
他ならぬ人間の「欲」と「恐怖」の詰め合わせなのです。
先日、
WATANKOさんのブログ記事を見てハッとしました。
そのタイトルが
『自分を信じるな、市場を信じろ』
だったためです。
これはまるで
株式投資家の掟(おきて)のような言葉です。
もう一度先ほどのチャートを見てみましょう。
巷ではよく、
上がり切ったら売って、
下がり切ったらどっと買えばいい。
みたいな言い方(=タイミング投資法)が囁かれますが、
『そんなの無理だよ!』と皆が実感できるのが
まさにこの3ヶ月間の動きではないでしょうか。
30%超の暴落から上がり始めたのは4月からで、
たった2ヶ月余りで
瞬く間に「急騰」が起こっています。
「ちょっと怠けて散髪に行けなかったよ」という2ヶ月余りで、万一市場から退出していたら、
あなたが逸したプラスの収益は
「ちょっとした後悔・・」では
済まされないほどの大きさになるわけです。
まさにチャールズ・エリス氏が云う
「稲妻が輝く瞬間」です。
さて、
この急展開の市場が、
1話完結の物語なのか、40話続く大河ドラマの「さわりの部分」なのか、
私たちはまだ知りません。
でも、どのみち「知ることになります。」
市場に居続けさえすれば・・。
カテゴリ:投資家の感情リスク