わたしの仕事が急速になくなる『5つの事態』とは?
2020年6月4日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
ちょっとうがった見方をすれば、
弁護士の人は「トラブル」「お悩み」がビジネスの種です。
投資に関する「お悩み」「トラブル」に対して、
具体的な解決の処方箋を提供することで、フィー(料金)をいただいているわけですから・・。
もちろん20年前の初心と同じく、
投資について
『ボタンの掛け違い』をしてしまっている人があまりにも多い為、
「こんな状態をなくさないと!」
という思いでずっとこの仕事を続けています。
が、
ほんとうに
仮に本当に、
「こんな状態が・なくなってしまったら」
どうなるのでしょう?
??
つまり、
投資に関する「お悩み」「トラブル」がきれいさっぱりなくなるって、この日本では一体どんな状態を指すのでしょう?
6月の薫風を受けながらちょっと考えてみました(^^)
その中に自動的に「証券の口座」も入っている
この、
自動的に、
という部分がたいへん重要。
成人すると同時に
証券口座が日常にやってきて、
自動的にログインIDも付与されて、
身近なインフラとしてずっとそこに居続けることが、実は投資に関するトラブルが少なくなる大きな処方箋のひとつ。
(文字通り「ワンタップ」で
給与から投資信託へのつみたての設定が出来れば、投資へのハードルはうんと低くなるはず)
物心ついたときから、
両親はフツーにつみたて投資をしていて、
投資信託の名前や金利の話がフツーに聞こえてきて、
学生時代、また就職してからも、
身近な人がフツーに投資をしていて、
(他のトピックと同じように)投資について
世間話的にさまざまな情報が交換されている・・。
こういう事態になれば、
投資に関して確かな「集合知」が積み上がり、
あなたが投資に悩む確率はずいぶんと減るはずです。
『国民・税制優遇口座』に!
1.の
自動的に「証券の口座」が入っていて、
の続きですが、
「銀行の口座」「証券の口座」とも、
優先順位1位的にまず、
「国民・税制優遇口座」が勧められることになります。
この「国民・税制優口座」は
iDeCoとNISAが統合され強化されたもので、
・掛け金は全額所得控除
・投資信託の商品ラインナップは
通常の証券口座(特定口座)と同じで幅広く商品が選べる
もちろん、
・将来の利益に対しても非課税です
・目玉は掛け金の限度額で月10万円とし、
「ということは?」
そう、年120万円の所得控除の枠が生まれているのです。
iDeCo、NISAが統合された
国民・税制優遇口座を「MIRAI」としましょう。
上記のような事態になれば、
これから投資を始める人は
ほぼ100%「MIRAI」から始めることになり、
「MIRAI」という言葉は、
居酒屋でも銭湯でも、
バスを待っている停留所でも、
多くの日本人が日常の中でフツーに交わす言葉になるでしょう。
NHKの「Eテレ」で視聴可能に
基礎的な金銭教育、ファイナンシャルプランニングの概念から、マネー用語、公的年金をはじめとした社会保障制度のしくみ、
投資信託の種類、株式市場の成り立ち、
ポートフォリオ(資産配分)の概念に至るまで、
計68のカリキュラムが無料で受講できます。
68のカリキュラムの『1/3』を履修することが義務付けられます。
そうすれば本当に、お金や投資やライフプランの知識は(限りなく)「公共財」に近づくでしょう。
(結果、投資詐欺なども激減するはずです。)
そしてこのような環境下で
中学、高校、大学、社会人となる若い世代は、
投資という行いを「自分ごと」として意識し、自然にそれを取り込んでいくことになるのです。
<投資とは「社会的習慣」なのです。>
投資を行うのは「がめついこと」でも「恥ずかしい」ことでもなく、
社会的意義を持った「格好いいことだ」という新たなカルチャーが醸成され、日本という社会の性質が(良い意味で)変容する。
そうすれば、
わたしのような資産運用のアドバイス業も要らなくなるでしょう。
逆説的ですが、
自分の残りの寿命を計りながら、
1~5の「事態」がほんとうにやって来るように、わたしはわたしの仕事に尽力してまいります。
カテゴリ:投資の発想法