確定拠出年金(iDeCo・企業型)

今年1月、DC世界経済インデックスファンドに300億円近い資金流入があった理由がおおむね分かりました

2020年6月3日


こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

前回、確定拠出年金専用ファンドである
「DC世界経済インデックスファンド」に
どうして300億円近い資金が流入したのだろう?というブログを書きました。

こちらの記事

 

すると先日、
当ブログの読者の方からご連絡をいただき、
「謎(なぞ)」がみるみる解けたのです。

(Aさん、ありがとうございます!)

カギは以下日経新聞の記事にありました。
ソニー、確定拠出年金に完全移行 エレキ事業3万人
(2018.10.14)

そう、
実はご連絡をいただいたのはソニーの社員の方です。


以下、ソニーの企業年金の『変遷』をちょっと記してみましょう。

1.確定給付型年金のみ
    ↓
2.確定給付型と確定拠出型の併用へ
    ↓
3.確定拠出型年金のみに(2019年10月)

 

 

 

当ブログの読者(Aさん)からいただいたメール内容を
以下引用させていただきます。

 

上記記事にある、
ソニーの企業年金のDCへの移換金が
12月下旬に反映されたのが原因と思われます。

DCの運用商品には
「DC世界経済インデックスファンド」が含まれており、

入社年度にもよりますが、
40台後半以降では補填金もあわせて1000万円を超える移換金が
発生している人もいるとのことです。


なるほど・・。

 

 

そもそも「移換金とは?

確定給付型の年金から
確定拠出型の年金へ移行する際に、

「従前の確定給付年金制度」で紐づけられていた
従業員一人ひとりの『年金原資』を、

確定拠出型の年金制度に
移行させる際に発生するお金のこと。



ソニー、確定拠出年金に完全移行 エレキ事業3万人
の記事をお読みいただくと、

従前の確定給付型から、
確定拠出型の年金へ完全移行する際に、

ほんらいの「移換金」にプラスして
会社が4割上乗せをしてくれていることが分かります。
(この上乗せ分が『補填金』です)

Aさんからのメールでも、
補填金もあわせて
1000万円を超える移換金が発生している方がいるとのご指摘がありました。


以下、まったくの『仮定』ですが、
ちょっとシミュレーションしてみましょう。

 

〇 仮にソニーにおいて、
会社からの補填を合わせた従業員全体の
『平均・移換金』が600万円あったとしましょう。

3万人の社員が対象であったとします。

〇 一部確定拠出年金導入時から、
従業員の企業DC資産の約15%
「DC世界経済インデックスファンド」で積み立てられていたとしましょう。


「移換金」が昨年12月に入金されたことで
『共通配分指定』が適用され、

600万円 × 3万人 × 15% = 270億円分の
「DC世界経済インデックスファンド」への買い付けが為された、
という推察はそんなに的外れではないと思います。




 

ここからわたしが学んだこと。

投資信託全体の『純資産残高の推移』を
広くくくり直して見てみると・・。

実は通常の投資信託マーケットにはない
とんでもない「秘密兵器」を
企業型DC(企業型の確定拠出年金)は持っていることが分かります。

そう『移換金』ですね。

今後ソニーのように
確定給付型年金から、確定拠出型年金へ【完全移行する】企業が増えてくると考えると、

『移換金』という形で
給付型から、確定拠出型の年金制度へ
膨大な資金移動が起こるのではないでしょうか。

もしかすると「あなた」も
ある日突然、何百万円単位の「資産運用の原資」を
目の当たりにするかもしれないのです。

~日本人の多くが確定拠出年金を通じて資産運用と出会う~
上記わたしの仮説は間違っていないと思います。

(Aさん、このたびは貴重な情報をありがとうございました!)

 

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