確定拠出年金(iDeCo・企業型)

これってなぜ? 今年の1月に300億円近い資金が流入(DC世界経済インデックスファンドの怪)

2020年5月25日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

「世界経済インデックスファンド」は
株50:債券50でグローバルに分散投資を行うバランスファンドです。

実は当ファンドには双子の兄弟がおりまして、
それが「DC世界経済インデックスファンド」。

こちらのほうは確定拠出年金専用ファンドです。
iDeCo、あるいは企業型DCの制度を通じてのみ購入が可能です。

 



一般に流通する「世界経済インデックスファンド」も、
確定拠出年金専用の「DC世界経済インデックスファンド」も、
中身はまったく同じです。

 





ただ「DC世界・・」のほうが
「世界・・」に比べて
少し遅れて運用を開始しています(2011年スタート)。



ところが、両者の純資産残高は2017年6月時点で
ともに300億円台とほぼ同じでした。


「最近はどうなっているのだろう?」と思いチェックしてみると、驚きの事実が判明しました。

 

なんと今年の1月、
「DC世界経済インデックスファンド」には、
300億円近い資金流入が起こっているのです。

 

 

モーニングスター・DC世界経済インデックスファンド

 





画像元:モーニングスター(月次・資金流出入額)

 

「これって一体どういうこと?」


(最初、数字を一桁読み間違えたのかと思いました)




iDeCoにしろ、
企業型DCにしろ、
一挙に巨額の資金が入ってくることは普通ありません。

加入者は毎月ベースで(多くても)
数万円程度の「つみたて投資」をしているのみですから。


もしかすると、
「DC世界経済インデックスファンド」が指定運用方法に指定され、それで大きな資金が当該ファンドに振り向けられた?

(でも月に300億円にはならないのでは?)

 

 

「指定運用方法」とは、
確定拠出年金の加入者が
掛金の投資配分を指定しない場合に組み入れられる商品のことです。



あるいは
企業の再編等で(別の企業型DCから)
「DC世界経済インデックスファンド」を擁する企業型DCに移行する中で、巨額の『移換金』が発生した?

さらに従前の
「毎月のつみたての配分指定」がバランスファンドであり、

移換後の「毎月のつみたての配分指定」を
「DC世界経済インデックスファンド」とすることで、

移換金そのものについても
「DC世界経済インデックスファンド」が購入され、資産残高が一気に増えた?


(しかし、
移換後の「毎月のつみたての配分指定」を
「DC世界経済インデックスファンド」に指定する人が、そんなにも多いものでしょうか?)

いやはや謎は深まるばかりです・・。

 

謎解きはコチラ

 

カテゴリ:確定拠出年金(iDeCo・企業型)

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