5年の縛りが一般NISAを使いにくくしているので、やっぱりつみたてNISAに移行しませんか?
2020年5月24日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
先日のZoom「投資の三重奏セミナー♪」の中で
一般NISAとつみたてNISAの間で揺れ動くお気持ちを吐露されたお客様がおられました。
わたしは一般NISAのほうを利用しています。
元々の考えは
5年間の中で価格が上がったときに利益を得るですが、
5年の非課税期間終了時に
評価額が購入時より下がっていたら、
ロールオーバーしようと思っていました。
が、つみたてNISAを選択してしまうと、
その年は一般NISAのロールオーバーは出来なくなります。
(万一、5年の非課税期間満了時に)
値下がりした評価額で「売却」か「特定口座への移管」を迫られたら・・と考えると、
やっぱりつみたてNISAにしたほうがベターなのでしょうか?
はい、ベターだと思います。
『5年』という非課税期間の短さです。
実際に経験した方はおっしゃいます。
「5年ってあっという間だよね」と。
この5年の『縛り』があるために、
刹那的に悩みのタネが生まれ、
また断続的な決断に迫られるわけです。
(百害あって一利なし!)
一般NISA(新NISA)に向いているのは、
個別株などを用いて『5年間の投資ゲーム』を行いたい人でしょう。
また、一般NISAの『ロールオーバー』は
聞こえは良いですが、実際は
「ほんらい投資できる資金の枠」を使用することに他なりません。
非課税期間は「5年+5年」と延びますが、
資金投入できる「金額」は少なくなり、
そして資金投入時期の「分散」も制限されます。
もしも『ロールオーバー』を選択しなければ?
「5年間の投資ゲーム」を
断続的に続けていくことになります。
〇 投資金額を取るか。 ⇒ 一般NISA
〇 投資期間を取るか。 ⇒ つみたてNISA
長く投資を経験されている人なら、
『長期の』投資期間こそが、
多くの悩みを解決してくれるキモであることをご存じのはず。
まして、ほとんどの人は「NISA」という窓口だけで
資産運用が完結するわけではありませんから、
「NISA」においては投資金額よりも『長めの』投資期間を取るべきなのです。
わたしは声を大にして申し上げます。
「一般NISAに疲れたら、つみたてNISAに移行しましょう」と。
〇 SBI証券では「NISA口座の勘定変更」と云います。
〇 楽天証券では「NISA口座の区分変更」と云います。
「つみたてNISA」に移行され、
『短期の時間』を気にしなくてよい効用に気付かれたなら、
「一般NISA」で保有している投資信託についても、
5年の非課税期間など気にせず、黙って特定口座に移管し、
ずっと「長く」持ち続ければよいと当クリニックは考えます。
(5年の縛りから解き放たれましょう!)
Zoom(オンライン)で開催いたします!
6月28日(日)13時30分~
【第38回】iDeCo、つみたてNISAはこう使おう!
特定口座と合わせた 投資の三重奏セミナー♪
カテゴリ:NISA活用法