世界投資的紀行

人生の選択肢を増やしたい気持ちは万国共通です

2020年5月23日


こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。 

今はネット証券を活用することで
米国に上場するETFをはじめ、
世界中の多種多様なETFに直接アプローチできます。

ところが2003年当時は、
(今から考えると信じられないのですが、)

日本の居住者は
海外に上場するETFに投資する術(すべ)を持たなかったのです。


わたしは2003年、
香港に上場する中国株式ETFを買うために
香港のBOOM証券を訪ねました。

(今ではBOOM証券は
Monex Boom Securitiesに改称し、
あのマネックスグループの一員となっています)

BOOM証券は当時、
住宅街にぽつんとある地味な金融機関でした。

一応、ネット証券らしくパソコンが3台並んでいましたが、
オフィスは整形外科の「待合室」のようでした。

振込み作業を終えオフィスに戻ってくると、
陳さんという人が、
「ログインIDとパスワードの発行まで30分ほどお待ちください」と告げました。

わたしは他にやることがないので
文庫本を読んでいたのですが、

しばらくするとBOOM証券のオフィスに
ひとりの女性が入ってきました。

どうやら彼女も口座開設をするようです。
先ほどの陳さんと広東語で何やら話し込んでいます。

(そのうち)わたしとその女性は手持ち無沙汰になり、
なんとなく世間話を始めました。


「あなたはどこから来たの?」
「日本からです」

「えっ、わざわざここで口座を開くために?」
「まあそうです」

「あなた香港の方ですよね?」

「ええ、でもオーストラリアに住んでもう2年になるわ。
里帰りしたついでに、ここで口座を開こうと思って・・」

「どうしてBOOM証券なのですか?」
「だって オーストラリアの株にも投資できるじゃない。
複数の通貨でお金も持てるし・・」

彼女はオーストラリア人と結婚していて、
もうすぐ自分の弟もオーストラリアに来る予定だと言っていました。

 



またしばらくすると
BOOM証券のオフィスに男性が入ってきました。
その風貌からすぐに日本人と分かります。

わたしは(今度は)彼と世間話を始めました。

「日本の方ですよね?」
「ええ。でもシンガポールに住んでいるんですよ」

彼は半導体関連の会社に勤めており、
もう7年もシンガポールで暮らしているのだそう。

「一度日本のネット証券に口座を開こうとしたんですが、
日本に住所がないとダメなんですね。

で、よく考えてみたら、
BOOM証券なら日本の株式にも投資できるし、シンガポールもOKだし。
じゃあ、香港に来たついでに口座を開こうかと思って・・」


(その日はとても蒸し暑い日でした・・)
わたしは今でも二人に会ったあの日のことを思い出します。

お世辞にも広いとはいえない証券会社のオフィスで、
違う場所から来た3人がたまたま居合わせた偶然・・。

最初に出会った香港人の女性も、
シンガポールに住んでいる日本人の方も、
そしてわたしも『ふつうのビジネスパーソン』です。


旧ユーゴスラビアからイタリアに移住したベテルノビッチさんも
南アフリカに住むカーソンさんも
韓国系カナダ人のパクさんも
モスクワの建設会社に勤めるエトバルスキーさんも、

ふつうのordinary people です。

さまざまな表情を持った生活者が少しずつ、
ほんの少しずつですが、

明日のご飯を食べるのが精一杯の状態から、
10年後の自分を何気に想像できる日常を手に入れています。

(それは世界が成長しているから!)


モザンビークやベトナムや
ラトビアやチリやモンゴルなどで、

少しお金に余裕が出来て、
生まれてはじめて証券口座を開くんだという、
何千万人もの投資家の卵が毎年誕生しています。

 

歴史上はじめて「ふつうの人々」が
まっとうな資産運用に取り組める『インフラ』を手に入れ始めているのです。

みな、自分の人生の選択肢を増やすため、
小さな一歩を踏み出しています

 

これって素晴らしいことだと思いませんか?

わたしのアドバイザーとしての「目標」は、
これまでもこれからも、
ふつうの生活者に『まっとうな運用の方法論』をお伝えしていくことです。


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