インデックス投資全般

インデックス投資とは?市場全体 + 市場の変化を取り込む投資のこと

2020年5月10日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

インデックス・ファンドのメリットって何でしょうか?
「コストが安いこと!」

はい、それももちろん当てはまります。
でも(それは)一番ではありません。



わたしが思う、
インデックス・ファンドのもっとも大きなメリットは、

 

市場全体(マーケット)の構造的な変化を、
無理なく、隈なく取り込めることです。

 


カンタンに言えば、
インデックス・ファンドを持ち続けるだけで、
「ファンドの中身 = 構成銘柄(企業)」が次々入れ替わっていくのです。


 

たとえば『米国株式インデックスファンド』です。

 

アメリカの経済は新陳代謝が激しいのですが、下記は

「S&P500指数」の1979年から2017年までの『業種別・構成比率』のドラスティックな変化です。

 

 



スゴイですね・・。



アメリカの株価指数は、長い目で見れば『業種』だけでなく、個々の『銘柄』が変遷していく「ダイナミックな変化」を現出してきたのです。

 

例えば、Google(グーグル)の創業は 1998年ですよ。

 



よく「市場全体に隈なく投資を行う」という言い方を、インデックスファンドに対してしますが、これは半分しか言い当てていません。

(ただインデックスファンドを買った状態を指しているだけです。)



インデックスファンドを購入して、
長く保有し続けることで、
実は「市場の変化そのものに投資を行うこと」になるのです。

 

市場全体 + 市場の変化を取り込む = インデックス投資

 


インデックスファンドはただ購入するだけではダメで、『長期保有』という姿勢を貫いてこそ、その効用が最大化されます。

ココ、伝わっていますか?)


たった一ヵ国でも、
業種別、個々の銘柄の「新陳代謝(ダイナミズム)」を感じるなら、

それを、20ヵ国、30か国、40ヶ国分享受したいと願ってもまったく不思議ではありません。



それが「全世界株式インデックス」です。

 

 



 

【追記】2022年9月16日

「変化」の一例を挙げましょう。

主な全世界株式インデックスファンドが連動を目指す『MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス』

当該指数における、米国と日本の「組入れ比率」は大きく変化しています。

 

22年8月末
米国約62% 日本約5%

09年6月末
米国約42% 日本約10%

 

 

 

全世界株式インデックスファンドは、
ファンド内で個々の銘柄の比率が変遷する「変化」と、
個々の組み入れの国の比率が変遷する「変化」の、両方を併せ持ちます。

まさに、

 

世界市場全体 + 世界市場の変化を取り込む = 全世界株式インデックス


なのです。


 

話は変わりますが、
もしかすると新型コロナウイルスは、
ヒト社会に投げ込まれた隕石かもしれません。

それは時間とともに放射状となって、
思わぬところの、思わぬ人たちに影響を与えたりします。

 

 



 

あるいは世の中のあり様、
骨太の仕組みそのものを大きく旋回させ、

地政学的な「国々の勢力図」を
一挙に変化たらしめる存在になるかもしれません・・。


このような滅多に起こらない
本質的な変化が近づきつつある状況では、

『世界市場全体 + 世界市場の変化を取り込む』という、全世界株式インデックスファンドこそが、機動的な投資の道具になり得るとわたしは考えます。

 

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当クリニックは『完全オンライン診療』です。
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コロナショックによる株式市場の低迷は、数年は続くと予想されます。
投資信託も厳しい環境下に置かれます。

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