aobaさんの記事『10資産バランスファンドを考えてみた』は面白い(金、仮想通貨も入るのです)
2020年5月7日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
aobaさんのブログ
『Power of Equity』を読んでいて、なるほど・・と思いました。
【10資産バランスファンドを考えてみた】
aobaさんの考えられた案は
いわゆる『8資産均等型』に加え、
金(ゴールド)10%、
仮想通貨10%を加えて、
10の資産をすべて10%ずつ保有する、
【10資産バランスファンド】です。
こんな感じ・・。
どうですか?
スッキリして潔い資産配分だと思いませんか?
なお、aobaさんは現状
『eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)』を保有されていますが、
その理由を簡潔に次のように記されています。
・株式だけでは変動が激しすぎる
・どの資産が良いパフォーマンスを上げるのかは誰にもわからない
・リバランスが面倒くさい
・完全ほったらかしで資産が増えたら最高
フムフム。
実際こんなふうに捉える人は↑
多いのではないでしょうか。
8資産均等型も、
そして10資産均等型も、
投資手法としては「バリュー戦略」の側面を持ちます。
相対的に価格が下がっている資産を多く買い、
価格が上がっている資産は少なく買うわけです。
(理に適っていますよね?)
(ところで、)
コロナ後の世界が一体どうなるのか、
その全容はまったく明らかではありません。
しかし、
果たしてお金の価値が適正に保てるのか?
という危惧はあります。
ニュース等で散見されますが、
新型コロナウイルス対策として世界各国は
かつてない規模の金融政策、財政政策を実施しようとしています。
この結果、
国(政府)の借金が増えることだけは確かです。
財政赤字が膨らむ中、
もしコロナの第2波、第3波が到来するようなことになれば、
またまた(借金のための)国債発行が膨れ上がることに・・。
シンプルに申し上げましょう。
それは、刷られ続ける紙幣の出現です。
このような状況は
マグマのように熱とエネルギーを持ちながら、
将来的な物価上昇(インフレーション)に結実する可能性があります。
こんなふうに考えてみましょう。
〇 埋蔵量が限られている金(ゴールド)
〇 発行枚数が決められているビットコイン
明らかに好対照です。
(※ 同じ仮想通貨でもイーサリアムは
発行枚数の上限は定められていません)
つまり、
『10資産均等型』における
金(ゴールド)10%、仮想通貨10%は、
世の中がうまく行かないとき、
つまり「通貨」に対する信頼が失墜した場合の『保険』のような投資対象なのです。
なお、機関投資家向けではありますが、
仮想通貨のインデックスファンドはすでに存在します。
「Digital Asset Index Fund」
下記図表をご覧いただくと、
さまざまな仮想通貨が「時価総額」の比率によって
組み入れられていることが分かります。
前にも申し上げましたが、
まだ遠い将来のことにしろ、
いずれ「国単位の通貨制度」は終焉を迎えると考えます。
コロナショックが
その時期を早める可能性を秘めているのです。
カテゴリ:バランスファンド