投資家の感情リスク

不安ばかりでなく、たまには楽観も食してあげましょう

2020年4月30日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

たとえばわたしなど
(ホントは)内気で心配性なA型です(^^)

 

「大丈夫かな? 何か見逃してるとこないかな?」と、
適度な不安と付き合うことで、安心できるタイプの人間です。



ココ、伝わっていますか?)




そこそこの『不安』を飼っておくことは、
次なる行動を起こすエネルギー源になります。

でも「そこそこ」ですよ。

資産運用も同じではないでしょうか?



「そこそこの」将来に対する不安は、
自分のお金をもっと主体的に動かそうという動機付けになります。

 

 



 

しかし、この「不安」が大きすぎる例があるのです。

就職するときに「期待」より「不安」の要素が大きく、
ついつい、今、大丈夫そうな『大きな会社』を選んでしまう。



30代になって結婚を考えるときに「不安」のほうが大きく、
ついつい今「手堅そうなパートナー」を選ぶ。

将来のお金の不安を解消するため、
お金の貯まり方が決まっている『保険』商品を、今選んでしまう。



資産運用をずっと行っているのに、
50代になったらなったで(また)やはり老後のことが「不安」に・・。


どうも日本の社会は
「不安」が「楽観」に勝っている気がします。

症状としての「不安症候群」は
資産運用の一部のフィールドで
ひとつのビジネスを成就させてしまっているくらいです。

名付けて『不安商法』。


不安に駆られて金融商品を買ってしまう、
その際の消費者の「エネルギー」の大きさを、

銀行さん(外貨)も、
金・貴金属取扱い業者も、

海外口座での海外ファンドの積み立てを勧めるアドバイザーも、海外の不動産をお膳立てする不動産業者も、

皆さんよーく知っているわけです。

 

 

 


「不安」や「恐怖」から金融商品を買ってしまうと、
別のベクトルに感情が振れた場合に、
いとも簡単に違う『投資スタイル』に飛びついてしまったりします。

 

そしてまた、せっせと ↓ 別の不安を掘ってしまうのです。

 

 



 

逆説的な言い方ですが、
症状としての「不安症候群」は、
アメリカ人に(少しは)煎じて飲ませてあげたいくらいw

なぜならアメリカ人は
「楽観」が「不安」に勝り過ぎだと感じるためです。

 

たとえばアメリカ人は「老後」を心待ちにし、
日本人は「老後」を不安に想います。


本当は、足して二で割ったくらいの展望がちょうど良いのでは?



ほんらい「不安」から「楽観」にシフトするのは気持ちがよいものです。

あなたもわたしも、マインドとしてはほんの少し『上を向いて歩んでいく。』

誰かの歌にもありましたね・・。

カテゴリ:投資家の感情リスク

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