18 自分だけは失敗せずにうまく運用できると思っていませんか?
2020年4月18日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
カウンセリングをはじめてお受けいただくお客様に
お答えいただく「マネー問診票」があります。
それが、
~あなたとお金の親密度を測るための55の質問~。
今日は『第18番目』の質問からご紹介しましょう。
ちょっと上から目線の質問ですね。 失礼・・。
上記でいう「失敗せずに」の意味は、
1.損失を発生させずに。
というニュアンスがまずあります。
(わざとそういうニュアンスを醸し出しています。)
長期の資産運用ができると思われますか?
「何を今さら!こんなコロナショックの時に!!」
はい、おっしゃる通りで・・(汗)
カウンセリングの際、
努めて既有の金融商品を、
「いつ」「どこで」「どのくらい」買われましたか?とお聞きするようにしています。
すると、保有する商品の成績が悪い場合に
『これはとても大きな損を抱えていて・・』
という言い方をされるお客様がおられます。
あなたはどう思われますか?
マイナスになることや
損失を抱えることが一概に「悪い」ことなのでしょうか?
そうではないですね。)
資産運用とは
突飛なたとえで恐縮ですが、
「スーパーマリオ」のゲームみたいなものです。
上がったり、下がったり。
この不規則な繰り返しです。
上がれば「利益」が出て、下がれば「損失」を抱えます。
それでもくじけず、
飛び続ける(=運用し続ける)ことで、
「はじめ」の場所より最終的に「高み」に達していれば、プラスの収益になっているという『長期のゲーム』なのです。
単にマイナス(下がり)の大きさで
金融商品の良し悪しを決めてしまうのは良くありません。
資産運用とは価格変動の『波』との付き合いですから、(実は)損失と利益はコインの表と裏なのです。
大きく上昇する市場は
物理ではありませんが、
そのまま大きく下落するエネルギーを醸成しているともいえます。
(逆もまたしかりですね。)
突き詰めて言えば、
長期の航海で「損失」や「マイナス」は
予め仕組まれたシナリオの一部であり、
それらといかに上手く付き合うかがあなたの仕事なのです。
2番目の「失敗せずに」の意味合いには、
2.途中で迷ってしまうことなく、
あなたのスタイルを貫けますか・・?というニュアンスがあります。
あなたは果たして『迷わず』運用が続けられますか?
すみません・・、
また上から目線ですね・・(汗)
運用には文字通り『お金』がかかっていますから、
「迷う」のは当たり前です。
「失敗」もあるのが当然でしょう。
幸い、長期投資家にはたっぷり『時間』はありますので、
「迷い」「悩み」「失敗」から何を学べるのか・・。
そして軌道修正が出来るのか。ココが大切だと思います。
たとえば66歳の人にとって、
もう自分にフィットした『投資スタイル』を探し当てるのは「遅すぎる」のでしょうか?
いいえ。
次世代にご資産を引き継がせることも考えれば、『時間』はたっぷりありますよ。
一度、ご自身の振り返りのために【55の質問】に答えてみませんか?
あなたの「お金観」が明らかになるかもしれません・・。
カテゴリ:投資家の感情リスク