あなたのポートフォリオに、あなた自身が愛情を注がなくて誰が注ぐのですか?
2020年3月30日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
15年前くらいから、5年くらい前まで
『アドバンスコース』(ポートフォリオ作成講座)というセミナーを開催していました。
キャッチコピーは、
「世界にたったひとつだけ!のポートフォリオ」
セミナーの最後に、
実際に参加者の方に前のホワイトボードで
『円グラフ』を描いていただき、
自身のポートフォリオを発表していただいていました。
最初の頃は
(株式の中に占める)『日本株の比率』が高い人が多かったのです。
また『個別株』を志向する人の割合も低くはありませんでした。
新興国株式などは、当初「投資対象」として認識する人も少なかったのです。
ポートフォリオとは、
投資を続けるあなたにとっては「運用の設計図」そのものです。
家を建てる人が「設計図」に則って
躯体を立ち上げていくように、
投資を行う人は「ポートフォリオ」に則って
金融商品を購入し、投資を管理していきます。
それはあなた自身の、お金にかかわる『骨太指針』であるはず・・。
特にコロナショックのような激変が襲ってきた時は、
あなたの運用の『指針』を見直すチャンスかもしれません。
ありていに言えば、
じっくり再考する機会なのです。
「どの投資信託がいいの?」で
商品を選ぶのではありませんね。
そういう『発想』を持って、あなたの投資の構えとする。
あるいは、
手元の預貯金と、リスク資産である投資信託の「基本比率」を決定する。
あなたの「原理原則」とは何か?を、
思い出させてくれる貴重な機会なのです。
そしていったん『自分の資産配分(ポートフォリオ)』を再構築できれば、
その運用の設計図は
あなた自身の「作品」ですから、
たっぷり愛情を注いであげてください・・。← ホントです。
実際に資産が育っていくまでに長い時間を要します。
マーケットが上昇したら上昇したで、
「このポートフォリオ、こう変えたら、
もっとリターンが高くなるんじゃない?」と、
安易に投資方針を変えてしまう方もおられますが、駄目ですよ「骨太」なのですから!
腑に落ちるポートフォリオになるためには
あなた自身が試行錯誤し、逡巡し、悩んだ末、決定された「資産配分」であることが必要です。
これだけ時間もかけた。
コストもかけた。
回り道はしたけれど、
ワタシらしい納得できるポートフォリオができた。
その「お気持ち」こそが、
気が遠くなるような
「投資の時間」を支えてくれます。
資産の具体的な振り分け方(ポートフォリオ)は
試行錯誤をして「決定」し、
そして「育てていく」ものなのです。
カテゴリ:ポートフォリオ運用