インデックス投資全般, 投資家の感情リスク

今日は一投資家として。リーマンショックがあったからこそ、今の投資スタイルにたどり着けました

2020年3月16日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。 

日本では投資について
友人と気軽に話をするという文化がありません。

ですので、
ほんとうは(今回のコロナショックで)
たくさんの人が『痛い思い』をしているのに、

 

それを共有できる場、
ちょっと愚痴を言える場さえなく、

『みなが独りでじっと耐えている・・』
という状態に陥ってしまっています。


はぁ~( ← ため息。)

 




 

 

こんなわたしの例でもよろしければ・・
ということで、
以下わたくしの『痛い思い・体験談』です。

FPとして独立開業するちょっと前から
個別株を買い始めていました。

 

99年から2000年にかけて
図研、東レ、ショーボンド建設、
楽天、マネックス証券などの株を買いました。

2000年の3月末まで
日経平均株価は2万円をキープしていたのですが、

ちょうどそのころ、
米国でITバブルが弾け、
まずナスダック市場が暴落し始めました。


その影響が日本にも波及し、
たしか2000年の5月頃から
本格的に株価が下がり始めたのです。

わたしはそのとき、思いました。

 

「えっ、なんで?」

 


わたしが所有する個別株は
間もなくほとんどすべてが『含み損』の状態に・・。


経験が浅いので、

「現実に起こっていること」と、
「わたしの投資のイメージ」がうまく結びつかない。→ 合点がいかない。→ 気持ちばかりが焦ってしまうのです。

 

 

 

「まだ株を買って間もないのに、
タイミング悪くずるずると株価が下がり続けるなんて、

なんと自分は間抜けなんだろう、運がないんだろう」
と思っていました。

また、自己中心的に
どうして自分だけこんな目に遭うんだろう・・
とも思いました。

 



現在、わたしが一投資家として
『インデックス投資』を選んでいる理由は、
過去の経験を踏まえ、

わたし自身に才能がないことを、
わたし自身が自覚しているからです。

 


が、しかし、
たとえ『インデックス投資』を選んでいても
痛い思いは(残念ながら)ありました・・。

わたしは2000年にマネックス証券で
『バンガード・スモールキャップ・インデックス・ファンド』を購入したのですが、

―この時点ではつみたて投資という手段を択ばず、
『一括購入』しています。


一度2006年~07年くらいで大きく上昇し、
その後リーマンショックが起こったために、

結局2011年くらいになるまで
含み損を抱えたままでした・・。

 

 

 


その『リーマンショック時』、
特に2008年の10月、11月頃は
(今から振り返ると)わたしはふつうの状態ではありませんでした。

喉はカラカラに乾き、心臓がバクバク鳴っていました。
いつまで続くか分からない、
底なしの『下降列車』に乗せられているような気分でした。


世の中を見渡すと、

 

〇 100年に一度の金融危機!
〇 資本主義の試練!
〇 株式市場は死んだのか・・。


といった感じで染まっており、



どこを見ても
【暗い、悲観に満ちた】景色ばかりで
一投資家としてのわたしは、文字通りうなだれるしかなかったのです。

 

 



 

しかし、今振り返って思うのですが、
(かつ、どんな物事でもそうだと思うのですが、)

 

『痛い思い』をしたときこそ、
それは人にとって
学びのチャンス」となるのです。

 


わたしは08年のリーマンショックを機に、
一投資家として強く、
そして明白に
以下の思いを抱くようになりました。

 

ふつうの生活者にとっての【投資の方法論】とは、

1.何を買うのかと
2.どのようにお金を入れるのかの『合作』


ということです。


資産運用は何を買うかだけでは完結しません。

どのように資金を入れていくのかと「セット」ではじめて
運用の方法論になり得るのです。


今、

1.広範に分散されたインデックス・ファンドを、
2.『つみたて』で買い続けているあなたは、

正しい方法論を選択されています。

(なので)大丈夫です、

自信を持ってください・・。

そしてそのまま
今の姿勢をキープしてください・・。

 

カテゴリ:インデックス投資全般, 投資家の感情リスク

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