たとえ5年間で『ファンドの成績』がマイナス50%になっても、『つみたて投資の成績』はマイナス50%にはなりません
2020年3月15日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
まとまったお金でエイヤー!と
一括投資をすることは、
まるで「女子体操(個人)」での
1回限りの『演技』のようです。
その投資対象を、
いつ、
いくらの価格で買ったかがすべて。
投資の仕込みが決定してしまうのです。
それに対して【つみたて投資】は?
投資の時期(始点)を
極限まで「分散」させています。
つまり、
二回や三回の資金投入では・・?
(ほとんど)何も決まらないのです。
地味に『演技』を続ける人、ですから、
その『演技』が良いか・悪いかも、
何十回、何百回の執行の中で、
ようやく評価が下るわけです。
今、世間はコロナショックで
たいへんなことになっていますが、
⇒ もしあなたが『つみたて投資』を始めて、
2年、3年くらいしか経っていないのであれば、
現在の投資の【成績】には
ほとんど意味がありません!
なぜなら、まだ『演技』をし始めたところですから・・。
・最初の3年のつみたて → 最初の36回のみ演技
えっと、あと演技は
『324回』も残っていますよ(^^)
「つみたて投資」では、
毎月が投資の仕込みですから、
4、5年経っても、
「まだまだ仕込みの序盤戦かな・・」 くらいの感覚です。
まあでも、今のように『下落相場』が続く中では、
つみたて投資の本質をついつい見失いがちになります。
たとえば、です。
投資信託の値段が毎月毎月どんどん下落し、
この5年間で、
『ファンドの値段』が
10,000円から5,000円に下がったとしましょう。
(マイナス50%のリターン!)
毎月つみたて投資を続けたあなたの【成績】も、
マイナス50%になるのでしょうか?
答え)なりません。
もちろん、あなたの【成績】も
(その時点では)マイナスではありますが、
うんとましな『マイナスの数字』になるのです。
なぜだか分かりますか?
投資信託の値段が下がり続ける中で、
つみたて投資を続けるとは、
(同じつみたて金額で)
どんどん買える『口数』が増えていく、ということに他なりません。
価格が下がるのは?
つみたて投資の【成績】にはネガティブに働きます。
が、
保有する口数が増えるのは?
つみたて投資の【成績】にはポジティブに働きます。
投資信託の【成績】ほど、
あなたのつみたて投資の【成績】は
下がらないのです・・。
(ここ、伝わっていますか?)
この現象を、
【終わりで大きく儲かる「つみたて投資」】の
著者 星野泰平さんは、
独特の言い方で表現されています。
下り坂でもきちんとブレーキがきいて、
ゆっくり下がっていくイメージです。
これも、「つみたて投資には安心感がある」
という理由の一つです。
なるほど・・。
【つみたて投資】は少なくとも、
数年~5年程度で繰り返される
「中期のうねり」の中で捉えるべきです。
そして、20年、30年のつみたてでは
その「中期のアップダウン」が、
何度も、何度も、繰り返されるはずです。
仮に、
つみたて期間の前半で、
「下がる、下がる、上がる、下がる、下がる、上がる」
というふうに、
『下がる局面』を多く経験できたら、
とてもラッキーなことだと思います。
なぜなら、とてもいい条件で
『口数の仕込み』が出来るからです(^^)
カテゴリ:つみたて投資