インデックス投資全般, 投資家の感情リスク

バンガードCEOからの力強い動画メッセージ、Stay the course

2020年3月7日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

さすがはバンガードですね。

早くも3月3日に
バンガードCEOの Tim Buckleyさん自ら、
投資家に熱いメッセージ(動画)を送ってくれています。

 



 

以下、一部引用かつ、
わたくしカンの意訳となります。

(※ 細かいニュアンスの違いがあるかもしれませんが、
その点ご留意くださいませ)

それではさっそくどうぞ!

 

今回のコロナウイルスに関しては
未だ分からないことがたくさんあります。

短期的に見た場合、ビジネスへの影響は甚大です。
しかし、経済に与える重大性という意味では
長期に及ぶものではないでしょう。


私たちはあるとき市場が急落するのを見、
投資家として不確実性を体験しながら、
やがて市場が立ち直るのを発見します。

 


(※ カン注釈
ウイルスが原因による経済活動の停滞は、
いずれ収束するであろうことを示唆していると思われます)

 

 

よいときも悪い時も「Stay in course(運用指針を守る)」
それは長期的なものの見方、考え方を堅持するということです。

そして、あなたがコントロールできること
(分散、リバランス、コスト管理)に専念するのです。

パニックに陥ることや衝動的な行動は、あなたの友ではありません。



(投資資産を)売却してしまうと、
いつ市場に戻るのかを知るのは不可能であると知ります。

長期的な運用方針から逸れてしまった投資家が
あとから後悔するというのはよくある例です。

 

 

はじめてこのようなボラティリティを経験される方に
ポイントをお伝えさせてください。

私たちのマントラ、Stay the course です。

(これまでの運用指針を守る。同じ道を歩み続けるということ)

市場が穏やかなときに作成した運用指針を、
市場が動揺したからといって放棄するべきではありません。


(このようなときこそ)分散投資の真価を発揮させましょう。

決して市場のタイミングを計ろうとしないこと。
それは敗者の戦略です。

 

 

バンガードの調査では
タイミングを追いかける行動は歴史的に、
「Stay in course(運用指針を守る)」に比べ年1.5%もリターンを減じさせます。

 


バンガードCEOの Timさんはまた、
市場が下落する中での「リ・バランス
(債券を売って、株式を購入する)の有効性についても言及しています。

 

 

 

 

今回のコロナショックは
短期的に見れば、
まだまだ予測できないことの連続ですが、

中期で見れば、
人が培ってきた英知によって問題は収束に向かい、苦しい時期は過ぎ去っていくはずです。

 

今、決して売ってはダメですよ。
たとえば、iDeCoや企業型確定拠出年金で運用を行っているあなた。

 

今、投資信託を売って、定期預金を買うのは
もっとも「行ってはいけないこと」です。

たとえとして言い方が合っているかどうか分かりませんが、どうぞ目をつむって、そのまま、Stay the course してください。

 

つみたてNISAを行っている人も、つみたてを止める必要はまったくありませんよ。

視点を換えて見れば、ここからしばらくは
多くの人間が一方向に雪崩をうつように行動し、
人の動き、企業の動きが一時的にシュリンクすることで、

逆説的ですが、
あなたに貴重な投資の機会がもたらせると解釈してください。

 

下落は、チャンスなのです。

カテゴリ:インデックス投資全般, 投資家の感情リスク

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