投資家の感情リスク

株価急落に振り回されるのは、お金の練習不足のせい?

2020年3月5日


こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

Junko Iwasakiさんの以下ブログを見ると、
マーケットの下落局面がいかに多いかが分かります。

“投資したら必ず減ることあります“を納得しておく(1)

1980年から現在にいたる40年の間に、
市場がバブル状態になり、
正常なレベルに戻るために10%以上値下がりしたことは12回

20%以上値下げして、
それが2か月以上戻らなかったことは8回

リセッション(景気後退)が2四半期以上続いたことは5回あります。


なるほど・・。

数字で見ると「そうなんだ・・」と私たちは納得しますが、

それでも「つるべ落としのような」
「不意打ちの」株価急落などに、私たちはまた慌てふためきます。

そして「マイナスになった」
「お金が減る」「損失」ということばに
どこか過剰に反応してしまいます。

・・それってなぜ?

 

おそらく
お金の名目価値が変わらない
「預金」という商品に慣れ過ぎてきたせいでは・・。

・「預金」を買います。

・そこに「元本」があります。

・「当初の約束通りの「利率」で」お金が増えます。

もちろん今はゼロ金利ですので、
預金をしても実際お金は増えないのですが、

「元本」そのものが揺らいだり、
銀行が「確定された約束」を
反故にすることはありません。

 

こと「お金」に関しては、

元本 確定 約束
という言葉の反対、

『不確定』『約束はされていない』
『元本変わる』『損をする』に、

私たちはあまりにも・慣れていないのです。


クルマを運転していて
「道とは真っすぐである」という概念しかない中で、
突然S字カーブが現れるとなかなか対応できませんよね。



運用という行いの経験が浅く、
運用の本質を見通す度量がないと、

(どうしても)預金信仰の延長上に、
資産運用の概念を載せてしまいます。

たとえば「ノーロード型のインデックスファンド」で、
こんなイメージでお金は増えていきますよ・・、

みたいな解説が典型例です(-_-;)

すみません・・、下記たいへん恥ずかしいのですが、
実は拙著で載せた図です。

 


(拙著「積立て投資術」より)


このような図表って、
あたかも「確定された」「約束通りの」
「損失もなく」お金の増え方が実現する・・

という印象を与えてしまいがち。
(今も反省しています・・)

 

では、翻って
あなたはわたしの生活ってどうなのでしょうか?


私たちは『確定していない』
『約束はされていない』
『損失が発生するかもしれない』事象には慣れていないのでしょうか?

いや、
必ずしもそうでもないですよね。)


たとえば、
あなたは自身のお仕事を懸命にこなす中で、

『確定はしていないよ』
『約束はムリ』
『マイナスも起こるかも』という事象に、出くわしたりしませんか?

そして私たちの人生が(考えてみれば)
不確定のオンパレードです。。


よく日本人は投資に向いていない云々の
言説を目にしますが、
わたしはそうは思いません。

私たちはただ単に、
お金に関して、

『確定されていない』
『約束はされていない』
『不規則に大きく動く現象』に
慣れて・いない・だけなのです。

 



わたしのブログを読んでくださっているあなたは、
他のブロガーの方のブログも読んでいるはず。

いろいろな人の気持ちを言葉で、
文章で追ってみるってとっても重要です。

今回の株価急落でどう思っているのか。
(あなたの心の動きは?)

なにが自分自身の問題はなかったか。
(教訓があるとすれば、それは何か?)

あるいは、
バブル状態にある市場で
何を感じ、どんなところを自制したのか。
(教訓があるとすれば、それは何か?)

 


個人投資家の歴史が少しずつ積み上がる中で、

ブログをはじめとしたSNS等を通じ
バブルの経験、急落、暴落の経験など
多くの人が自然に情報を『共有』し始めているのです。

これらが積み重なると立派な『集合知』になります。

お金の多様な在り方をこのように練習し続ければ、
マーケットの動揺も「またか・・」と冷めた目で見られるようになるはずです。

 

心の中がそわそわしてなかなか落ち着かない方は
以下ブログ記事をぜひご覧くださいませ。
(このようなマーケット状況下で)何が言えるかが、
アドバイザーの価値の9割がたを占めると考えています。


カテゴリ:投資家の感情リスク

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