投資家の感情リスク

アメリカの個人投資家の『体験談』に学ぼう(市場の動揺もなんのその・・)

2020年2月29日


こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

良いニュースはほとんどなくて、
悪いニュースが圧倒的多数を占める中、
マーケットは下がり続け、

でも、そんな市場環境の中で、
じっと【動かない】ようにするためには?

 

できるだけ、
投資から
『離れること』です。


ほかの
何か時間を割ける
夢中になれるコト、モノがあれば一番ですね。

遊園地に行くとか、ラグビーを観に行くとか。

「だからカンさん。
今、そういうのがぜんぜん出来ないんですよ!!

あっ、そうでした、すみません・・。


では、一人ひとりの投資家の『体験談』を
なぞってみるというのはいかがでしょう?

ほかの投資家仲間が
理不尽に下がり続けるマーケット下で、
何を考え、どんなふうにやり過ごしてきたのか。

それを知ることで、
あなた自身を
少しは客観化できるはずです。

 




実は昨日のLauren Wybarさんの動画のネタ元が
Know when to do nothing」というコラムです。

当コラムではもちろん

『マーケットが錯乱状態でも、
何もせず市場にとどまり、
粛々とリ・バランスをするだけ」と謳っているのですが、

興味深いのは記事に寄せられている
多数のコメントです。

(これを見るだけでけっこう勉強になりますので、)
いくつか紹介してみましょう。

【※ コメントは一部抜粋。
カンによる意訳であることをご留意くださいませ。】

 

 

〇 2007~2009年のリセッション時、
わたしは自分の運用を放置していました。
08年にダウ平均はマイナス50%になり、
わたしの運用資産も41%のマイナスに陥りました。

自分の資産価値が下がるのはチェックしていましたが、
何か行動を起こす気にもなれなかったのです。

いつかマーケットは回復するはずと思っていましたが、
もし仮に回復しなくても、
それはそれで何とかなると思っていました。

わたしは売ってしまいたいという気持ちを鎮めることが出来ましたが、
振り返ってみると、たいへんに困難な出来事であったと思います。

わたしの友人の多くは当時リスク資産を売却し、
市場には戻って来ませんでした。

代わりに、CD(譲渡性預金)、MMF、預金、国債などに
資金を投入しているようでした。

 

 

〇 ぼくの場合、リ・バランスの回数を増やしただけ。

 

 

〇 わたしはファイナンシャルアドバイザーから
1987年当時の暴落の話(ブラックマンデー)を聞いていたよ。
その時はダウ平均が1日で22%以上下がったらしい。
それに比べたら・・。

 

 

〇 マーケットのことを忘れるためには
ネットフリックスで
できるだけ長いシリーズもののドラマを見るのが一番よ。

 

 

〇 今でも2008年の金融危機を思い出します。
あれはわたしに起こった最良のことでした。

アメリカそのものが
バーゲンセールを実施していたわけですから。

アップルが79ドルで買えました
(株式分割の前。今なら 12ドルのイメージ)
アマゾンが59ドルで買えました。
暴落とはそうそう訪れることがないチャンスなのです。

 

 

〇 わたしの父は1970年代の
マーケットの長期下落を経験しています。

このとき、父は怖くなって、
ほとんどの資金を市場から引き上げました。

しかし、時が経って、
父はわたしにこう言ってくれたのです。


「自分はあのとき、
ボラティリティなど無視して、
(資金を引き上げるのではなく)
もっと資金を投入すべきだった。
それが、わたしが学んだことだ。」

わたしは
2008~2009年の暴落に遭うまで、
父の意味するところがよく分かりませんでした。

でも今では分かります。

わたしは父の教えがあって、
金融危機のときに
市場に留まることが出来たのですから。



フムフム。

アメリカは個人投資家の歴史が長いため、
世代を跨いだバブルの経験や、
暴落の経験を多数の人が『共有』しています。

これらの『体験談』を通じて、
たった独りの投資家、つまりはあなたやわたしも、こう実感できるはずです。

 

「ヘビーな気持ちになるのは、自分だけじゃないんだ」と。


市場が動揺しても、
決して動かず静観していること。

これはチャールズ・エリスの名言ですよ。


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