つみたて投資

月10万円のがむしゃら「つみたて投資」より、月5万円プラス300万円の「拡大つみたて」のほうがおすすめ

2020年2月25日

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

これから投資信託で積み立てをやろうという人は、
(当たり前の話ですが、)

「今から投資始めるぞ!」というエネルギーに満ち溢れているはずです。

これまでいろいろ逡巡して、
ようやくスタートすると決めたため、
投資に対しては意欲満々なのです。


 

ですので、
仮に共働きで毎月10万円の黒字家計なら、
月10万円丸々「つみたて投資」に回そうとする人も出てきます。

 



「お気持ちは分かりますよ!」

 




 

 

でも、これまでの人生、
ずっと収支を「黒字」に保ちながら、

それを「貯蓄」に回し続けることで、
まとまった資産(預金)を積み上げてきたわけですから、

 

毎月の収支から突然「貯蓄」がなくなるのは、
わたしは避けたほうがよいと思うのです。
(無理をしすぎない。)


(計算上は
月10万円をつみたて投資に回し、
それを50ケ月間続けると、投資元本は500万円になります)




それでは次のケースです。

毎月の収支では
つみたて投資はあえて月5万円とし、
残りの5万円は貯蓄に回します。

(今までの習慣も維持するわけです。)

 



そして上記とは別に、
まとまったお金の中から『拡大つみたて』を実施します。 

 

「えっ!?」

 

<拡大つみたてって?>

まとまった資金をわざとバラして、
『つみたて投資』の形でお金を入れていく行為のこと。

ただ、手元にある
「まとまったお金」のポテンシャルも生かしつつ、ですから、

おおむね5年以内(60ケ月以内)で
投資の実行を終えることがポイントです。

 

 

 


一例を挙げてみましょう。

 


あなたはまとまった預金のうち300万円を、
6万円×50カ月のようにわざとバラして

自動引き落しによる「つみたて」の仕組みの中に入れてしまいます。

そうすると、300というまとまった資金を、
「いつ」「いくらぐらい入れるべきか」で悩む必要がなくなり、

文字通り(あなたの代わりに)積立の仕組みが
300万円分の『投資実行』を担ってくれることになります。

 

後者の例では、
数字的には以下のようになります。

〇 純粋つみたて投資・・ 月5万円
〇 拡大つみたて投資・・ 月6万円×50カ月

 


要するに?

 

あなたはネット証券で当初、
月11万円』のつみたて設定を行うわけです。

 

 



 

今のところ、
ネット証券の「投資信託つみたてサービス」では、

『○○ヶ月』経ったら
自動的につみたて金額を変更する、
というようなしくみは備わっていません。

ですので、上の例では、
50ヶ月が経ったら忘れずに、
自分でつみたて金額を「月5万円」に変更してあげる必要があります。


(これはネット証券のサイト上で簡単にできます。)


それでは後者の例では
50カ月(4年と2ヶ月)後に、
どのくらい「投資元本」が積み上がっているのでしょうか?



月11万円分をつみたて投資に回し、
それを50ケ月間続けるので、投資元本は550万円に。

そう、前者の投資元本500万円より少し多く積み上がりますね・・。

 

 

 

しかも、収支上は
月5万円の貯蓄もずっと続けているので、
気持ち的な余裕も保ちやすくなります。

投資のストレスを分散させ、
かつある程度大きな「投資元本」を築いていくためには、

毎月の「純粋つみたて」プラス
まとまったお金からの「拡大つみたて」のセットがおすすめです。

カテゴリ:つみたて投資

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