企業型DCで、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を作る方法
2019年12月11日
こんにちは。
投資信託クリニック代表の カン・チュンド です。
たとえば8年前、
わたしは相談者さまに対して、こんな台詞を述べていました。
「谷さん、スゴイですね。
企業型DCのラインナップだから、
こんなに運用管理費用が安いインデックスファンドが品ぞろえされているのですよ。」
当時、企業型DCのコストの低さは、
ふつうに特定口座を使って運用しているわたしにとっては『憧れの的』でした。
時は移り、今、企業型DCのラインナップは逆に、
特定口座やつみたてNISAの『品ぞろえ』と比べ、
見劣りするようになっています。
また、企業によっては(DCにおいて)
〇 新興国のラインナップなし
〇 バランスファンドは古い考えの「第一世代」
など、
「もう時代遅れでしょ」と言わざるを得ないラインナップのところも散見されます。
たとえばこんな【具体例】
〇 あなたがそこそこ投資の経験があり、
〇 生活防衛資金、投資に回さない安全資金を潤沢に持ち、
〇 マーケットの暴落時には
運用資産が「-50%、-60%程度」になっても構わないという
リスク耐性をお持ちの場合、
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は有力な投資対象のひとつとなります。
上記ファンドは、
『特定口座』プラス『つみたてNISA』で購入可能です。
が、わたしが知る限り、
上記ファンドはiDeCoでも、企業型DCでも
未だ扱われていません(19年12月現在)
たとえばあなたの会社の企業型DCにおいて、
〇 先進国株式インデックスファンド
〇 新興国株式インデックスファンド は、
『品ぞろえ』されているとしましょう。
すでに『特定口座』と『つみたてNISA』で
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を積み立てているあなたは、
企業型DCで
ポートフォリオを「どう」作るかがネックでした。
この場合、自分で
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を作るという選択肢があります。
??
当該ファンド『月次レポート』を見ると、
資産構成として、
国内株式と先進国株式と新興国株式の
『比率』が記されています。
毎月の掛金割合を、
全世界株式(オール・カントリー)の国地域別「比率」と
おおよそ同じにしてあげるのです。
その後、年に1回『リ・バランス』の機会を設け、
たとえば1年後の12月に
国内株式 7.0%
先進国株式 78.2%
新興国株式 14.8%
というふうに、
全世界株式(オール・カントリー)の
国地域別「比率」が変わっていたら、
2.積み上がった資産ベースでも
おおむね上記国地域別「比率」となるよう『リ・バランス』を行う。
このふたつを続けることで、
特定口座、つみたてNISA、企業DCという「3つの入口」で
おおむね同じ型のポートフォリオを維持させることが可能になります。
全世界株式インデックスは、
いくつかの投資対象を組み合わせ
「固定比率」のポートフォリオを維持させるやり方と違って、
【国地域の組入れ比率が・自然変遷していく】タイプの投資対象なのです。
(その心は? マーケットの変化をそのまま取込み続ける運用です。)
カテゴリ:確定拠出年金(iDeCo・企業型)