金融機関にモノ申す

変額年金に入るとメタボになって不健康になるかも・・

2019年11月14日


こんにちは。
投資信託クリニック代表の カン・チュンド です。

Aさん「預金ってぜんぜんお金増えないよね。」

Bさん「そうそう。
なんか安全なやり方で
もう少しお金を増やす方法ってないかな?」

 

Cさん「じゃあ保険とかどう?」

 

こういう流れになるってよくあること。


日本では、
【預金よりちょっと有利な貯蓄商品】
= 保険という刷り込みが、

戦後70余年を通じて
心身の隅々まで深く行われてきました。

投資信託を保有する人と、
個人年金保険を保有する人の「数」は、
間違いなく「ひと桁」は違います。



でも、そもそもの
【保険】の役割って何でしょうか?

ん?

自分の経済力では賄いきれない
万が一のことがあった場合に備えて、
【保障】を買っておく道具。

ですよね。


ちょっと「投資信託」の立場から
お話ししてみましょう。

【以下、仮の話。】

12月1日に新発売される、
「日本株安定成長ファンドV6」は、

ファンド保有中に
あなたが死亡、
もしくは高度障害に陥った場合に、

500万円の死亡給付金を差し上げる
新タイプの投資信託です!!!

【仮の話、終わり。】


どうです?
こういうのって欲しいですか?

「いやいや、
お金を増やすために
ファンドの積み立てするんだから、
別に死亡保障とか要らないでしょ。」

って、思いませんか?

その分、手数料も高くなってしまいますし・・)


【何事も、基本に帰ってみるって大事。】

ほんらい、
1.万が一の【保障】を得るためのニーズ。

2.またはリスクを負って
お金を【増やしていく】ニーズ。


このふたつは
まったく違う方向を向いた別種のニーズであるはず。

そのまったく異なったニーズを
無理やりひとつの【箱】に詰め込んだのが、
何を隠そう 変額年金保険 です。


変額年金保険って?

【生命保険という箱の中に、
投資信託が入った商品。】

つまり、変額年金保険は
〇 ファンドを用いて【運用】を行い、

同時に、
〇【死亡保障】の機能も付けています。

〇 そして、
最終的には【年金の形】で
自身の運用資金を受け取ることになります。


Aも Bも Cもできますよ!
って、言っているように聞こえませんか?

そしてあなたは、
「Aも Bも Cもできますよ!」

と聞いて、
あっ、お得だなと感じてしまいますか?


変額年金保険には、
(実は)3つの会社が関わっています。

1.販売会社(銀行、証券会社など)

2.メーカー
(この商品の作り手である「生命保険会社」)

3.運用会社(投資信託の作り手)です。

 


1.変額年金保険では
購入時に『手数料』がかかります。

【契約初期費用】と呼ばれます。

「いいえ、カンさん。
みずほ銀行で変額年金買ったとき、
購入時の手数料はゼロでしたよ。」


と、あるお客様に言われました。

でも、そのようなケースでも実は・・・

契約時にメーカー(生保会社)から
販売会社に対して『キックバック』(奨励金)が、

たとえば、
一時払い保険料の5%程度
支払われるのがふつうなのです・・。

あなたが気づいていないだけで。)


また、作り手である
「生命保険会社」は、
万一契約者が『変額年金』をすぐに解約してしまい、

先ほど述べた
『キックバック』の支払い分が
【持ち出し】になるのを避けるため、

⇒【早期解約控除費用】と呼ばれる、
ペナルティー料を設けています。

「えっ、なにそれ?」

 

「一定期間内にあなたが
この保険を解約すると、

契約年数に応じたパーセンテージで、
別途『手数料』を取らせていただきます。」
というもの。


早期に契約者が↑解約してしまわないよう、
歯止め】をかけているのですね。


2.また変額年金保険は
『保障機能』が付いているため、

「保険関連費用」という名の
【けいぞくコスト】がかかります。

この保険関連費用、
年1.5~1.8%程度はかかります。

3.そして、変額年金は

投資信託を用いて運用を行うため、
別途【運用管理費用】がかかります。


4.さらに・・、
(えっ、まだあるの??)

【年金】として
自分のお金を受け取る期間中も、

『年金管理費用』として、
年1%程度のコストがかかるケースが多いのです。

ただ、自分のお金を受けるためだけに?
(はあー。ため息)

● このように変額年金保険は、
さまざまな『機能』を
詰め込んでいるため、

『けいぞくコスト』が概して
【年2~3%】程度になってしまうのです。

 

● ズバリ言ってしまうと、
変額年金保険という商品は、

⇒ 販売会社、生保会社、ファンドの運用会社の3社が、
しっかり【利益】を取れるように設計された
恐ろしい金融商品なのです。



わたしはファイナンシャルプランナーとして、
20年近くにわたり、
実にいろいろな金融商品を見てきましたが、

この『変額年金保険』
そしてよく似た構造の『変額保険』は、
もっとも買ってはいけない金融商品のひとつなのです。


ちょっと想像してみてください。

資産運用的にいえば、
鮭弁当(投資信託)だけを食したいにもかかわらず、

全然必要のない
練乳いちごパフェ(死亡保障)も
併せて食べさせられ、

毎年、プラス2~3%の名目リターンを上げてはじめて、
あなたの実績リターンが『ゼロ』になる。

そんな状況に追い込まれるような金融商品と、
あなたは本当に付き合い続けたいと思いますか?

一刻も早く『変額年金』とはサヨナラするべきです。

〇 参照記事
さよなら、貯蓄型の生命保険!(これからは投資型の生命保険商品にご用心!)


カテゴリ:金融機関にモノ申す

おすすめの記事