ポートフォリオ運用

あなたの日常生活を「ポートフォリオ」で分解してみる

2025年5月15日

 

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

 

資産運用の原理・原則は、

「何を選ぶか」ではなく「どう組み合わせるか」。

 

でも、この「どう組み合わせる?」
という部分の思考が、
なかなかに高度なのです。

 

なぜなら、
『どう組み合わせるのか?』という発想は、
「点」ではなく「面」になるためです。

 

〇 複数のモノを同時に見て、
〇 それらを客観視する必要があります。

 

 

 

 

 

たとえば、毎月残る5万円のお金についてもそうです。


単純に5万円を『貯金』ではなく、

たとえば・・、

0.5万円を万一の死亡保障に、3万円をNISA積立投資に、1.5万円を貯金に回すという『全体図』は、

 

 

まさに『どう組み合わせるか?』の具体例、
比率による全体図の管理(ポートフォリオ)であります。

 

 

 

 

資産運用において、

仮にあなたが「バランスファンド」を購入し、『資産の組み合わせのしかた』を運用会社に外注した場合も同様です。

 

 

 

 

8資産均等型のバランスファンド)

 

複数のモノを同時に見、
全体図として客観視するわけです。

 

あるいは、

手元の『安全資産』(預金・個人向け国債変動10年)50%、『リスク資産』(オルカン)というポートフォリオも、

まさに「割合」による全体図の管理でしょう。

 

 

こういう『ポートフォリオ的発想』は、
実はあなた自身が気付かないうちに、
生活の中で何気に使っていたりします。

 

たとえば以下です。

 

 

 

 

 

これは、あなたという人間が持つ資産とその中身です。

 

人生において、
なにも「お金」だけが大切なわけではありません。

 

 

「友人・知人」という関係資本(社会資本)は、
お金に換算できない価値を持ち、
あなたの生活に彩りを与えます。

 

(また間接的に「お金」につながったり「健康」につながったりします)

 

もちろん、充実した生活の前提として
「健康」という身体資本
プライスレスな価値を持ちます。

これがないと(そもそも)お金を稼げませんし、友人との楽しい関係も持続できません。

 

 

 

 

 

たとえば、です。

あなたは、
たった1日24時間の中でも(無意識に、)

複数の『事象』を同時に見て
それらを同時にこなしながら、

それぞれに関わる「配分」を
自ら機動的にコントロールしているはずです。

 

題して・・、
ある1日の【生活ポートフォリオ】!

 

 

 

 

 

そう、これも立派な
『ポートフォリオ的発想』です。

 

この配分割合って、
日々機動的に変えていく必要があります。

(※ あっ、運用の資産配分では、
機動的に変えてはダメですよ)

 

 

自分の日常生活を、
『ポートフォリオ的』に俯瞰することは、
「何がもっとも大切なのか?」という優先順位の決定や、効率的な時間の振り分け方、エネルギー配分の決定につながります。

 

 

たとえば、
仕事の閑散期には思い切って、
自分(プライベート)そして家族の『配分比率』を引き上げても、ぜんぜん構わないわけです。

 

 

 

 

 

また、将来への投資という意味では、
1日のポートフォリオの中で、

たとえ数パーセントでも
未来の研鑽のために『時間』を割くことで、
のちのち経済的に大きな実りがもたらされたりします。

 

 

よく「自分は変わりたい!」
5年後を見据えて「好きを仕事にしたいんだ!」という声を耳にします。

 

でも、拡声器を使って心の声を叫ぶよりも、

 

 

変わる = 日々の暮らしの『見直し』であり、

 

具体的には、
毎日の生活の【ポートフォリオ】を実際に組み換え、配分し直していけば、

あなた自身が・自然と・変わってくるはず。

 

このように、資産運用におけるポートフォリオ的発想は、日常生活にも(意外と)生かせるものなのです。

 

カテゴリ:ポートフォリオ運用

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