つみたて投資

『毎日』つみたても『毎月』つみたても変わりはなし

2025年5月10日

 

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

 

NISA口座における積立投資
たびたび話題に上るのが、

 

『毎日つみたて』『毎月つみたて』どっちがいいの?です。

 

「毎月」積み立てるのと、
「毎日」積み立てるのと、
どちらが投資の成績が良くなるかというと、

答え)
どっちを選んでもほぼ変わらない・・。

 

 

 

 

 

両者は単純につみたての時間的頻度が異なるだけで、どちらも『定時・定額』であることに変わりはありません。

 

以下、日経新聞の記事です。

 

 

 

上記記事をお読みいただくと、

毎日でも毎週でも毎月でも、
つみたて投資の『成績』に違いがないことが分かります。

 

投資信託(リスク資産)は
その価格が不規則に変動するもの。

 

この『規則性なく』価格が上下する中で、
継続的な投資実行を考慮する際、

「毎日」を選ぶか「毎月」を選ぶかは『頻度の差』でしかありません。

 

 

考え方としては
「ランダムに変動する価格の平均購入単価は、
その購入間隔の影響はそれほど受けず、一定の値に収束する」ということのようだ。

 

なるほど・・。

 

 

 

 

 

わたしは、

月に1回の投資実行(毎月つみたて)のほうが、
あなたと投資の『距離感』が「つかず・離れず」でちょうど良いと思います。

 

「毎日つみたて」は、
毎日、投資信託を約定するので、

資産管理画面上の
取引履歴がスゴイことになります。

 

また、海外株式のファンドだと、
海外の市場がお休みの日には、

たとえ日本が平日でも
『買い付け』ができないため、
毎日の「つみたて」にヘンな穴が空いたりします。

 

たとえば、です。

 

 

マーケットが5営業日連続で
小刻みな上昇を繰り返したり、

あるいは5営業日連続で
下落が続いたりすると、

「毎日つみたて」の人は文字通り
毎日の「動き(変化)」を気にして、
いちいち反応してしまいがちになったりしませんか。

 

(もしかすると)
ちょっと「疲れちゃう」かもしれません。

 

 

いっぽう「毎月つみたて」では
たとえば(1ヵ月間の)『20日』の営業日のうち、

 

19日間の投資信託の価格については
良い意味で
「知らんぷり」ができます。

 

 

「えっ、そんないい加減でいいの?」

と思われるかもしれませんが、

 

月1回のみの買い付けでも、
20年の積立では、
240回も行動(アクション)を起こすわけですから、まあ十分多いわけです。

 

※あなたが240回「英会話教室」に通うことを想像してみてください。

 

 

 

 

 

大らかに、
どっしり構えて
大枠を捉え続けるというのが「毎月つみたて」でしょう。

 

さらに、別の側面から掘り下げてみます。

 

つみたて投資も「10年選手」「15年選手」ともなれば、

毎日あるいは毎月積み立てる「掛金」よりも、

 

すでに積み上がっている
『運用資産額』のほうが圧倒的に大きくなります。

 

 

「具体例」を挙げましょう。―

 

Aさん)つみたて投資13年選手
毎日つみたて 掛金2500円(日)
運用資産額 1860万円

 

Bさん)つみたて投資15年選手
毎月つみたて 掛金50000円(月)
運用資産額 1860万円

 

AさんもBさんも同じ
『全世界株式インデックスファンド』に投資しています。

そしてたまたま、
二人とも運用資産額は同じ1860万円です。

 

 

 

 

二人が行っている「毎日」つみたてと
「毎月」つみたてで、

稼げる量(口数)の大きさが
ビミョーに違ってくるかもしれません・・。

※両者とも月ベースで積み立てる金額はまったく「同じ」とします。

 

しかし、もはや
二人の運用成績に大きな影響を与えるのは

新たな「つみたて部分」ではなく、すでに積み上がっている1860万円の「運用資産部分」のほうなのです。

 

この、
積み上がった資産部分(1860万円)が同じであるわけですから、

これからの、
「毎日」あるいは「毎月」のつみたてにおける投資成績に、多少違いが生じたとしても、

それはもはや『誤差』に過ぎません。

 

『毎月積立』のほうが、
より長く投資を続けやすいのではないでしょうか。

 

カテゴリ:つみたて投資

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