リタイアメント・資産の取り崩し

楽天証券「投資信託定期売却サービス」の期間指定(定口売却)を利用して、リスク資産を確実にゼロにする!

2025年5月1日

 

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。



誰しもいつか「引退」する日が来ます。


その日を境に、
ほんとうはお金を増やすモードから、
お金を使っていくモードに切り替えないといけないのですが、

 

今まで後生大事に増やしてきたリスク資産(投資信託)を、なんの心理的葛藤もなく、スイスイと解約できる人はそれほど多くはありません。


そんなあなたの強い味方が、

たとえば、
楽天証券の『投資信託・定期売却サービス』です。

 

 



画像元:楽天証券



上記サービス内で
地味であまり目立ちませんが、

三番目に「期間指定」(定口売却)サービスがあります。

サイト上では、

③期間指定 最終受取年月を指定


と謳っています。



しくみはとてもシンプル。

リタイア後、
無駄なく計画的にリスク資産を解約→使っていき、
最終的に資産を『ゼロ』にしたい人に向いているサービスです。

 

 

最終受取年月を指定し、
指定投資信託の保有口数を、
当該年月までの売却回数で
等分した口数を定期的に売却し受取ります。

受取額は変動します。



ちょっと解説してみましょう。

 

仮にあなたが65歳とします。



すでに楽天証券で
「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」を3200万円分保有しているとします。

そして自分はあと28年間、
93歳まで生きる可能性があるということで、

当該ファンドを定期売却すべく、
③期間指定 のサービスを受けることにしました。


 

 

 

 

これから『28年間』、毎月ファンドを解約するということは?

計336回にわたって、
「解約」→「受取り」を続けるということ。
(つみたて投資の逆バージョンのイメージ。)

 

この『期間指定サービス』では、
いつでも「同じ口数」だけ解約をしてくれます。



仮に、65歳時点で
「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」を1600万口分保有しているとすると、

1600万口 ÷ 336回 = 約47,619口

 


あなたは毎回、
『しくみ』に47,619口ずつ、
当該ファンドを自動解約してもらいながら、お金を受け取っていくことになります。



これが『定口売却』です。

 

ちょっと分かりづらいかもしれませんが、

腐らなくて(かつ)高級な黒毛和牛の『肉』を潤沢に保管していて、

 

 

 




それを毎回きっかり、
例えば「500グラム」ずつもらうイメージなのです、定口売却って。


もちろん、投資信託の価格は上がったり下がったり、
ときに暴騰したり暴落したりしますから、

 

同じ口数(47,619口)の売却でも、
ファンドの価格が上がったときは『受取金額』が増え、
ファンドの価格が下がったときは『受取金額』が減ります。

 


ココの部分は ↑ あなたの生活出費を
ある程度調整する必要が生じるため、

『定口売却』のデメリットと云えなくもありません。


が、わたしが画期的だと思うのは『期間指定』の部分です。

 

 

 

 



今65歳のあなたが、
2026年の1月からこの売却サービス(仮に28年間の期間指定)を利用し始めると、

ほんとうに28年後、

つまりは2053年の12月が、
最期の「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」の売却となり、

ほんとうに、あなたのファンド資産は「ゼロ」になるのです。

 

 

 

 

(まさに資源をすべて使い切るイメージ!)

 

これが、あらかじめ期間が決められた「定口売却」です。


将来、積み上がったNISA口座のファンドを売却する際にも使える手ですね。

 


わたしは、
この③期間指定という『サービス』を設計した楽天証券の人に、敬意を表したいです。

なぜなら、
ファイナンシャルプランニングの「最終章」を飾る合理的なサービスと云えるためです。

 

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