投資の発想法

私たちが目指すのは長期投資ではなく、ずっとダラダラ投資?

2025年4月15日

 

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

 

投資:
これは(現象として)長い歴史を持ちます。

一般人:
いわゆる普通の人。
もう何十万年も前からふつうに生きています。

 

実は、

 

一般の人のライフ(人生)と、
投資という行いが
かみ合い始めたのは、ごく最近のことです。

 

 

 

 

 

1950年時点のアメリカでさえ、
株式というリスク資産を保有していたのは、総人口のうちたった4%程度だったと云われています。

 

 

わたしは職業柄(ファイナンシャルプランナー)、

投資という行いと
ひとの人生(ライフ)を
「どうやって結び付けるねん?」
いろいろと試行錯誤し考えてきたうちの一人です。

 

厄介なのは、
株式市場が「毎日」開いているということ。

 

何しろ毎日『価格』が変わりますから、

短い時間の流れの
小さな利益を求めて、

それこそ何度でも
売り買いをして儲けに狂騒することも出来てしまうわけです。

 

 

 

 

 

そして、
調子に乗ってくると、

“ふいに大きく下げてしまう”

これも株式市場が持つ性質の「ひとつ」です。

 

 

「NISAという制度も出来たし、
ちょっと投資信託を買って、
うまく利益が出ればいいなぁ・・」的な感覚で、安易にマーケットに入っていっても、

 

市場の急落などに襲われると、
感情リスクが発露してしまい、なかなか上手く事は運びません。

 

乗り物として、
ただ大きく上下するだけならいいのですが、

あなたの大事なお金が
実際アップダウンするわけで、これには大いに惑わされてしまいます。

 

 

 

 

また、
“ふいに大きく下げてしまう”
の対(つい)で、

“ふいに大きく上げてしまう”

これも株式市場の特性のひとつです。

 

ちょっと投資信託を買ってみたら、
20万円、30万円の利益が出たという話はしばしば聞きます。

 

すると、
ついつい嬉しくなって、

別の成功体験を味わいたくて、
今度は別の投資商品に手を出して、そうしたら、

 

 

 

 

“ふいに大きく下げてしまう”

にたまたま遭遇してしまい、

 

「なんかヤだな。
やっぱ投資は止めておこう」と、市場から退出してしまう例もあります。

 

 

繰り返しですが、
わたしが『比較対象』としたいのは、

 

投資という行いと
〇 あなたの人生(ライフ)です。

 

 

この仕事(FP)を始めてからずっと、

一介の生活者という立場から、

 

手なずけにくい「じゃじゃ馬」=株式市場と、何とか上手く付き合える方法はないものか?と考えてきました。

 

そして、
上記の問いに対する『解』はすでに出ています。

 

 

 

とてもシンプルです。

 

 

あなたが生きる時間帯すべてに、
投資という時間帯「合わせる」。

 

これが回答です。

 

つまり、なるだけ長く、
ずっと「じゃじゃ馬」=株式市場と付き合い続けるわけです。

 

月並みな回答で申し訳ありません。

 

 

 

株式マーケット = 不規則なアップダウン装置であるため、その不規則な動きを、丸ごと取り込んでしまう。という逆転の発想です。

 

ただし、
一介の個人が背中に背負えるリスク量には「限り」があるため、

株式市場に関与する「割合」=(総資産に占める)リスク資産の「割合」を、

 

ざっくり、

30代、40代   50代、60代   70代以降
 「高」      「中」      「低」

 

というふうに、
自ら推移させていくわけです。

 

 

これを「長期投資」と格好よく名付けてしまうと、えらく長い投資を頑張らないといけない。というイメージになってしまうため、

 

あえて、ずっとダラダラ投資と名付けます。

 

 

 

 

この、ずっとダラダラ投資を身に付けるコツは(これまたシンプルで)、できるだけ年少期から、投資を始めておくというもの。

 

あなたがお父さん、お母さんなら、

子どもが小さい頃から
未成年口座(課税口座)で月5千円の積立投資を始めることをお勧めします。

 

早く始めると(それだけ)一生の習慣になりやすいのです。

 

 

 

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