ポートフォリオ運用, リタイアメント・資産の取り崩し

20本の投資信託を『お片付け』して数本のファンドにするのは果たして可能なのか?

2025年3月25日

 

こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。

 

今日はのんびりさんの
こちらのツイートから。

 

 

 

のんびりさんが保有するファンドは16本ですが、別に平均と比べて恐ろしく多い本数!というわけではありません。

 

また保有する投資信託の『数』が多いからといって、

(必ずしも)投資のスタイルや考え方がバラバラになっているわけでもありません。

 

インデックス投資を例に挙げれば、

この8~10年の間に『インデックスファンド』の超低コスト化が進んだため、

 

よりコスト(運用管理費用)が安いファンドに「つみたて部分だけでも乗り換えよう!」と真面目に対応してきた人ほど、

『ファンド数』が多くなってしまっているのです。

 

 

 

また特定口座だけではなくiDeCo、NISAという別種の『窓口』もメジャーになり、

 

もしも、の話ですが、例えばこの4月から、あなたが企業型DCの「加入者」にもなると、

 

 

特定口座、iDeCo、NISA、企業型DCと、窓口が『4つ』になるため、
一つの窓口で5つのファンドを保有したとすると、それだけで計20本のファンド数になり得えます・・。

 

 

 

さて、あなたの投資人生を『積立期』と『取崩し期』に分けてみましょう。

 

〇 積立期とは「足し算」の時期

 

お金も知識も積み上げて、
資産規模を大きくすることに主眼を置きます。

 

価格変動が多少激しくても、ファンドの本数が多少多くなっても、

長期保有が続けられ、積立が続けられ、資産が増えていけばそれに越したことはありません。

 

ただ、それを『リタイア』間近になっても続けてしまうと、ちょっと困ったことになります。

 

 

 

 

なぜなら、

 

〇 取崩し期は・・「引き算」だからです。

 

あなたが今、投資信託を用いて資産を増やしている目的は?

 

いつかファンドから資産を取り崩し、
そのお金を使っていくためです。

 

INPUT(積立投資)OUTPUT(ファンド解約・お金使う)

 

 

『アウトプット』の時期になれば、
アウトプットしやすい「体制」に変えていく必要があります。

 

「定年退職」の声が聞こえる頃には
心身とも衰えが見え始めても、
思考のリズムが多少緩やかになっても、

 

資産管理をスリム化しながら、
ファンドの取り崩しに注力できるような
『シンプルな投資信託の持ち方』にシフトしていく・・

ここの「発想転換」が大切でしょう。

 

 

 

 

 

実際今、保有する18本とか20本の投資信託を、

Aファンド・・
Bファンド・・
C・・・・
D・・・・

E・・・・
F・・・・
G・・・・

H・・・・
I・・・・
J・・・・
K・・・・

L・・・・
M・・・・

N・・・・
O・・・・
P・・・・
Q・・・・

 

こうやってズラリと並べてみて、


内部で『リ・バランス』を続けながら、すべてのファンドをバランスよく解約するという作業が、果たして68歳のあなたに出来るでしょうか・・?

 

 

なにもお金のことだけではありません。

 

(わたし自身もそうですが、)

『老後』に向けて、住まいや仕事や、生活の中身も同じようにスリム化して、

暮らしをシンプル・快適にしていくことは、「あなた自身」が楽になる処方箋なのです。

 

 

 

 

 

20本の投資信託を、
網羅的な分散を施すインデックスファンドに「集約」させることは可能です。

 

全世界株式インデックスファンドや、
世界株式、世界債券を組み込むバランスファンドが候補に挙がります。

 

また窓口ごとで、
異なった投資信託を選んでいく必要もありません。

 

iDeCo、NISA、企業型DC、特定口座それぞれで、同じタイプの、網羅的な分散を施すインデックスファンドに『揃えて』あげればよいのです。

 

あなた自身が楽になるために・・。

 

カテゴリ:ポートフォリオ運用, リタイアメント・資産の取り崩し

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