投資は第一義として、若者のために存在します
2025年3月24日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
多くの人に誤解されるのですが、
投資はお金持ちの人がする
いわゆる趣味的な行為ではありません。
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小さいながら
長期にわたって己の資金を投じ、
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その果実を、自身の人生の浮揚機会とする。
そのために、投資は存在します。
投資は「生きる」の選択肢を増やすための、ひとつの手段なのです。
投資という行いを
最も生かせるのは「若い人」でしょう。
(50代の壮年層や、老後生活に入ったシニア層ではないのです)。
『若者』と『投資』は相性がよいです。
若い人は「時間」という固有資源を豊富に持ち、株式などのリスク資産は「時間」によって大きく成長するものだからです。
小さいながら
連続的な資金の投入
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資産(株式)に変換
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資産(株式)に変換
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資産(株式)に変換
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↓
↓
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株式売却(取り崩し)
上記、矢印(↓)の時間が長ければ長いほど、
(同じ資金の投入額でも)資産の成長性は高くなります。
ただし、
個別の株式を闇雲に選んでいくのではなく、
株式市場自体を「パッケージ化」した、株式のパッシブファンド、市場連動型の投資信託を選ぶことが大切です。
これは投資に限りませんが、
細かいことを気にし過ぎず、
大枠で行為を捉えることが有用でしょう。
過去200年を超える株式市場の歴史の中で、
アップダウンは繰り返しながらも、
株式マーケットはプラスの『収益』を実現し、株価指数は最高値を更新し続けています。
“超長期の上昇気流に、なるだけ長く乗り続ける。”
これが(若者にとっての)投資の技術です。
どんな時代の若者も、
株式投資から『果実』を得ていたわけではありません。
・かつて投資の情報は限定され、
一部の富裕層に囲われたままでした
・資産の購入単価も高く
・ネット空間の金融サービスもありませんでした
結果、歴史時間のほとんどで(投資では)若者の出る幕はありませんでした。
でも、今は違います。
ネット証券などで、
NISAと呼ばれる非課税口座を用いて、
月100円程度から(あなたが望めば)世界47ヵ国を網羅するおよそ2600社の株式に網羅的に投資を行うことができます。
「だったら(やらないより)やったほうがいいや」。
はい、すでに「しくみ」は整っていますし。
しかしいっぽう、問題がないわけではありません。
若者にも足りないものがあります。
それは・・「耐力」です。
投資の捉え方としては
“超長期の上昇気流に、なるだけ長く乗り続ける。”
と前述しました。
ただし、株式市場は上下動付きの「乗り物」なので、ときに、大きく下げます。
いや、もっと具体的に言いましょう。
ときに、あなたのお金が大きく減ります。
これはショックですし、気持ちが沈みます。
ただ、お金が減るという辛苦があるからからこそ、預金の金利を上回る収益が期待できるわけです。
昔からよく言います。
あっちを立てれば、こっちが立たず。
大きくお金が増えて、かつ気持ちがよい。
そんなことは(残念ながら)この世に存在しません。
投資を行うなら、
『リスク』(上下動付きの乗り物)と付き合う。
そして、長い時間をかけて少しずつ、リスクに対する「耐性」を育てていく心構えが必要です。
ここでも「時間」が味方します。
市場の大きな下げは、初めてがいちばんきつく、2回目、3回目になってくると、初回ほど辛くはなくなってきます。
繰り返しですが「時間」を味方に付けられるのが若者の特権なのです。
若い投資家には『耐力』がない。
— カン・チュンド@インデックス投資アドバイザー🙋♂️ (@4649kang) May 15, 2024
老いた投資家には『時間』がない。
まこと投資はむずかしい🥺
最後に、
株式マーケットの尋常ならざる下げ(暴落)は、悪いことばかりではありません。
もしかすると『暴落』という名の異変は、富裕層から若者に資産を移すための、市場の粋な計らいかもしれないわけです。
カテゴリ:100年ライフプラン