10%程度のマイナスは暴落ではなく、調整です
2025年3月14日
こんにちは。
投資信託クリニックの カン・チュンド です。
アメリカの株式市場が軟調です。
昨日の米国市場では
ナスダック指数に次いで、
S&P500指数も高値から10%程度のマイナスとなり、
『調整』入り(into correction)となりました。
ちょっと慌てている人がいるかもしれませんが、
この程度の下落は毎年のように起こっています。
一度、深呼吸しましょう。
S&P500は過去5年間でほぼ倍になっていますが、このような調整をこなしてここまで来ています。 pic.twitter.com/CFGS4lpq6K
— HUTCH ハッチ (岡元兵八郎) (@heihachiro888) March 12, 2025
上X投稿にもある通り、
この5年間だけでもS&P500指数は
『10%程度・あるいは10%以上の下げ』を6回も経験しています。
繰り返しですが、
この程度(10%程度)の下落は
毎年のように起こってきましたし、
これから先も毎年のように起こることでしょう。
今朝もスマホのアプリで
ファンド価格を確認してしまった人は、
(そういう習慣は)体に良くないので、
思い切ってアプリを削除するほうがいいかもしれません。
あなたが毎日ファンド価格をチェックしても、
半年に1度だけチェックしても、
ファンド価格の変動のしかたは「1ミリ」も変わりませんし。
これから更に下がるのか、
この程度の『調整』で終わるかは誰にも分かりませんが、
市場の変動ぐあいによって使い分ける『用語』だけは、しっかり押さえておきましょう。
わたしの中での定義🙂
— カン・チュンド@インデックス投資アドバイザー🙋♂️ (@4649kang) March 14, 2025
『調整』・・高値から10%程度までの下落
『急落』・・高値から20%~30%未満の下落
『暴落』・・高値から30%以上の下落
(今は調整しただけ)
昨年あたりから投資を始めた人には(ちょっと)信じられないかもしれませんが、
が、万一、暴落に遭遇したとしても、
慌てる必要はありません。
株式市場が暴落したからといって
太陽が西から昇ることはありませんし、
人類が一斉に「朝食を食べなくなる」わけでもありません。
昨日までと同じように、
人は経済活動をし、失恋をし、転職もします。
地球の自転の速度もまったく同じです。
2020年の『コロナショック』時など、
S&P500指数は、
1年間の中で一時的にマイナス33.9%まで暴落しましたが、
2020年(1月~12月末)の「年間リターン」を計測すると、その数字はなんとプラス18.4%でした。
良くも悪くも
目まぐるしく変わるのが市場(マーケット)という所なのです。
カテゴリ:投資家の感情リスク